2022-11-08 / 最終更新日時 : 2022-11-07 タオ 思慕の情 遠いところへ旅へ出ようと(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.比叡山の東 ようやく都を後にした作者が向かった先は、比叡山の東麓・坂本でした。釈文:「心ざしの所は、比叡坂本のわたりなり。雪はかきくら し降りたるに、都ははるかにへだたりぬる心ちして、 『何の思ひ出でにか […]
2022-11-07 / 最終更新日時 : 2022-11-06 タオ 思慕の情 遠いところへ旅に出ようと(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.また思い出すこと 釈文:「都をば いとひてもまた なごりあるを ましてと物を 思ひ出でつる」 選字は、「都をはいと飛傳も万多那こ利あ流越 まし亭と物を於も日出て徒る」 歌意は、「私のように都を離れたいと […]
2022-11-06 / 最終更新日時 : 2022-11-06 タオ 思慕の情 遠いところへ旅に出ようと(2)建礼門院右京大夫集を書いて 釈文:「帰るべき 道は心に まかせても 旅立つほどは なほあはれなり」 選字は、「可倍る遍支三地盤こヽ露爾ま可勢て毛 旅多つ本とは奈奉阿者連那里」 歌意は、「帰ろうとすれば、いつでも帰れる道でも旅立つ時は […]
2022-11-05 / 最終更新日時 : 2022-11-05 タオ 思慕の情 遠いところへ旅に出ようと(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.旅を企画するも これまでの資盛との懐かしく甘美な思い出が残る都という地を離れてみたいと思う作者は、 釈文:「なぐさむことはいかにしてかあらむなれば、あらぬ所たづねがて ら、遠く思ひたつことありしにも、まづ思ひ出 […]
2022-11-04 / 最終更新日時 : 2022-11-03 タオ 思慕の情 建礼門院を訪ねて歌を詠む(6)建礼門院右京大夫集から 6.嘆きつかれて 釈文:「なにごとにつけても、世にただ、なくもならばやとのみおぼえて、 なげきわび わがなからましと 思ふまでの 身ぞわれながら かなしかりける」 選字は、「な爾こ登につ希て毛世二多ヽ奈久も那 […]
2022-11-03 / 最終更新日時 : 2022-11-03 タオ 思慕の情 建礼門院を訪ねて歌を詠む(5)建礼門院右京大夫集から 5.私の心は山深いところに 釈文:「山深く とどめおきつる わが心 やがてすむべき しるべとをなれ」 選字は、「山婦可久度ヽ免お支徒るわ可こヽ露 や可傳春無へ支志流遍と乎難連」 歌意は、「山深い地に置いてき […]
2022-11-02 / 最終更新日時 : 2022-11-02 タオ 思慕の情 建礼門院を訪ねて歌を詠む(4)建礼門院右京大夫集から 4.おいたわしいご様子に 釈文:「かかる御事を見ながら、なにの思ひ出なき都へとて、さればなにとて 帰るらむと、うとましく心憂し。」 選字は、「かヽる御事を 見奈可羅奈耳の思ひ出なき都へとて 佐連八奈 […]
2022-11-01 / 最終更新日時 : 2022-11-01 タオ 思慕の情 建礼門院を訪ねて歌を詠む(3)建礼門院右京大夫集から 3.たとえられない美しさが 釈文:「花のにほひ、月の光にたとへても、ひとかたにはあかざりし 御おもかげ、あらぬかとのみたどらるるに」 選字は、「花の爾ほ飛月の光二多と遍て毛ひと 可多に者あ可佐里し御おもか希 […]
2022-10-31 / 最終更新日時 : 2022-10-30 タオ 思慕の情 建礼門院を訪ねて歌を詠む(2)建礼門院右京大夫集から 2.昔の中宮様の 釈文:「あふぎみし むかしの雲の うへの月 かかる深山の 影ぞかなしき」 選字は、「あ布支みし无可志農雲能うへの月 閑可流三山乃可稀そか那し支」 歌意は、「昔、ありがたくご尊敬申し上げてい […]
2022-10-30 / 最終更新日時 : 2022-10-30 タオ 思慕の情 建礼門院を訪ねて歌を詠む(1)建礼門院右京大夫集から 1.今が夢か 以前にお仕えしていた建礼門院を大原の里に訪ねて、墨染の尼僧姿となられた女院に拝し涙にくれる作者が歌を詠みます。 釈文:「今や夢 昔や夢と まよはれて いかに思へど うつつとぞなき」 選字:「今や夢む可 […]