2022-12-14 / 最終更新日時 : 2022-12-12 タオ 思慕の情 晴れも曇りも定めがない空に(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.大空は 釈文:「大空は 晴れも曇りも さだめなきを 身の憂きことは いつもかはらじ」 選字:「大空者は連も久茂り毛佐多免奈支越 み乃憂支こと盤い徒も可者羅し」 歌意は、「大空は晴れも曇りも定めがない雲行き […]
2022-12-13 / 最終更新日時 : 2022-12-12 タオ 思慕の情 晴れも曇りも定めがない空に(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.晴れも曇りも 釈文:「夜もすがらながむる日、かき曇りまた晴れのき、ひとか たならぬ雲のけしきにも」 選字:「夜も春から奈可無流爾可き久茂里ま多 は連の記日と可多ならぬ雲乃け志支に毛」 大意は、「一晩中ひた […]
2022-12-12 / 最終更新日時 : 2022-12-12 タオ 思慕の情 晴れも曇りも定めがない空に(2)建礼門院右京大夫集を書いて 2.雪模様の空までも 釈文:「さらでだに ふりにしことの かなしきに 雪かきくらす 空もながめじ」 選字:「佐ら亭多耳ふ利にしこと能か奈志支二 雪可希久羅寸曽ら裳那可免志」 歌意は、「そうでなくても昔のことは […]
2022-12-11 / 最終更新日時 : 2022-12-12 タオ 思慕の情 晴れも曇りも定めがない空に(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.曇り空のうれい 旅先の宿で、外を眺めていると、釈文:「いたく心細き旅の住まひに、友待つ雪消えやらで、かつ がつあまぎる空をながめつつ」 選字は、「い多久心ほ曽支旅の須まひ爾友待つ雪 消えやら傳閑つヽヽあ […]
2022-12-10 / 最終更新日時 : 2022-12-08 タオ 思慕の情 袖の氷はとけぬまま(3)建礼門院右京大夫集にて 3.凍りついた袖は 釈文:「なにごとを 祈りかすべき 我が袖の 氷はとけむ かたもあらじを」 選字は、「難爾こ登越祈利可遍寸倍支王の袖の 氷はと希無可多裳阿らしを」 歌意は、「私は日吉神社で何をお祈りしたら […]
2022-12-09 / 最終更新日時 : 2022-12-08 タオ 思慕の情 袖の氷はとけぬまま(2)建礼門院右京大夫集にて 3.雪の積もり方が 雪が降りしきる中、宿へ帰る途中釈文:「簾を上げたれば、袖にもふところにも横雪にて入りて、 袖の上は、はらへどもやがてむらむらこほるがおもしろ きにも、見せばやと思ふ人のなき、あはれなり。」 […]
2022-12-08 / 最終更新日時 : 2022-12-08 タオ 思慕の情 袖の氷はとけぬまま(1)建礼門院右京大夫集にて 1.日吉神社へ参詣して 作者は日吉神社、比叡山東麓にある、へ参詣した折に面白い体験をします。 釈文:「日吉へまゐるに、雪はかきくらし、輿の前板にこちたく つもりて、通夜したるあけぼのに、宿へ出づる道すが ら」 […]
2022-12-01 / 最終更新日時 : 2022-12-01 タオ 思慕の情 初めて見そめたような星月夜(7)建礼門院右京大夫集から 7.見上げた星空は ここでは、作者が詞書で星空を「花の紙に箔をうち散らしたるように似たり」とたとえたことに注目します。 作者の父伊行は三蹟の一人である行成のお六代の孫で、「葦手絵和漢朗詠抄」(国宝)などが残る能筆家でした […]
2022-11-30 / 最終更新日時 : 2022-12-01 タオ 思慕の情 初めて見そめたような星月夜(6)建礼門院右京大夫集から 6.初めての星月夜 釈文:「月をこそ ながめなれしか 星の夜の 深きあはれを こよひ知りぬる」 選字は、「月をこ楚奈か免那連し可星の夜の 布可支阿者れ遠こよ比志利ぬ類」 歌意は、「いつも月を眺めて物思いにふけって […]
2022-11-29 / 最終更新日時 : 2022-11-30 タオ 思慕の情 初めて見そめたような星月夜(5)建礼門院右京大夫集から 6.これまでとは違って 釈文:「さきざきも星月夜見馴れたることなれど、これはをりか らにや、ことなる心ちするにつけても、ただ物のみおぼ ゆ。」 選字:「佐支ヽヽも星月夜見奈れ多ること 那連と故れ者越利可 […]