2022-12-24 / 最終更新日時 : 2022-12-25 タオ 思慕の情 波の底に住んでいるという風説が(3)建礼門院右京大夫集から 3.荒涼とした浜辺に 釈文:「木草もなき浜辺に、たへがたく風は強きに、い かにぞ、波に入りし人の」 選字は、「木草も奈きはまへ爾多遍可多 久風八徒よきにい可爾曽波二入利に志 飛登の」 大意は、「木草もない […]
2022-12-23 / 最終更新日時 : 2022-12-24 タオ 思慕の情 波の底に住んでいるという風説が(2)建礼門院右京大夫集から 2.空は水平線と 釈文:「空はあなたの端にひとつにて、雲路に漕ぎ消ゆる小舟 のよそめに波風の荒く、なつかしからぬけしきにて」 選字は、「楚らはあ奈多能者堂に日とつ爾傳 雲路爾漕支き遊流小舟のよ所免爾 […]
2022-12-22 / 最終更新日時 : 2022-12-24 タオ 思慕の情 波の底に住んでいるという風説が(1)建礼門院右京大夫集から 1.湖水のおもては 資盛ら平家の一門は亡くなっておらず、どこかに住んでいるという風説がありました。 釈文:「海のおもては、深みどりくろぐろと、おそろしげに荒れ たるに、ほどなき見渡しのむかひに、うるはしき舟路に […]
2022-12-21 / 最終更新日時 : 2022-12-19 タオ 思慕の情 谷川は木の葉も氷に閉じ込めて(4)建礼門院右京大夫集より 4.今は凍っている波も春が来れば 釈文:「うらやまし 志賀の浦わの 氷とぢ かへらぬ波も またかへりなむ」 選字は、「う羅やまし志賀の浦わ農こほ里とち か倍らぬ波もま多可遍り那無」 歌意:「寄せてくる波がう […]
2022-12-20 / 最終更新日時 : 2022-12-19 タオ 思慕の情 谷川は木の葉も氷に閉じこめて(3)建礼門院右京大夫集より 3.入江の氷は しばらく滞在した宿を出て、京都へ向かう途中に釈文:「まだ夜をこめて都のうちへ出づる、道は志賀の浦なる に、入江に氷しつつ、よせくる波のかへらぬ心地して、 薄雪つもりて、見渡したれば白妙なり。」 […]
2022-12-19 / 最終更新日時 : 2022-12-19 タオ 思慕の情 谷川は木の葉も氷に閉じ込めて(2)建礼門院右京大夫集より 2.川底では水音が 釈文:「谷川は 木の葉とぢまぜ こほれども 下には絶えぬ 水の音かな」 選字は、「谷川者木の葉と地ませこほ連と毛 し多耳盤絶えぬ水農於と哉」 歌意は、「谷川の水は木の葉もともに閉じ込めて […]
2022-12-18 / 最終更新日時 : 2022-12-19 タオ 思慕の情 谷川は木の葉も氷にとじこめて(1)建礼門院右京大夫集より 1.小さな谷川の氷は 凍てつく冬を迎えて釈文:「わづかなる谷川の氷はむせびながら、さすが心細き音は たえだえ聞ゆるに、思ふことのみありて」 選字は、「わ徒可奈類谷川農氷者む勢日奈可羅さ春 可心細支おと盤多え […]
2022-12-17 / 最終更新日時 : 2022-12-16 タオ 思慕の情 晴れも曇りも定めがない空に(7)建礼門院右京大夫集を書いて 7.鳴子の音が 釈文:「秋すぎて 鳴子は風に のこりけり なにのなごりも 人の世ぞなき」 選字は、「秋春支て鳴子は可勢爾能こ里希利 那耳の難こ梨も人農世曽な支」 歌意は、「秋が過ぎても鳴子は風に乗って今も寂 […]
2022-12-16 / 最終更新日時 : 2022-12-16 タオ 思慕の情 晴れも曇りも定めがない空に(6)建礼門院右京大夫集を書いて 6.年の暮れになれば 釈文:「年の暮れなれば、みな枯野にて、吹きはらひたり。なに となきなごりなき世のけしきも、思ひよそへらるること おほし。」 選字は、「年の暮なれ者み奈枯野耳て婦 支波らひ多里那爾 […]
2022-12-15 / 最終更新日時 : 2022-12-12 タオ 思慕の情 晴れも曇りも定めがない空に(5)建礼門院右京大夫集を書いて 5.外の鳴子の響きも 釈文:「そともの鳴子のおとなひも、さびしさそふ心ちして、 おほかたの四方の梢、野辺のけしき」 選字は、「處とも能鳴子の於と奈ひ毛沙日さそ 布心地しておほ可多の四方能梢の遍農介 […]