2023-08-19 / 最終更新日時 : 2023-08-19 タオ 思慕の情 今年が最後の七夕の歌かと思ひ(4)建礼門院右京大夫集より 4.ままよ今年もまた 釈文:「よしやまた なぐさめかはせ 七夕よ かかる思ひに まよふこころを」 選字は「よしや万堂な久佐免可盤せ多那八 たよ閑ヽ流思比爾ま夜布こヽろを」 鑑賞:「よし」は副詞で、形容詞ヨシから。仮に宜( […]
2023-08-18 / 最終更新日時 : 2023-08-18 タオ 思慕の情 今年が最後の七夕の歌かと思ひ(3)建礼門院右京大夫集より 3.並ぶものがないほどの嘆きに 釈文:「たぐひなき なげきに沈む 人ぞとて この言の葉を 星やいとはむ」 選字は「堂久飛な支奈希記耳沈無人所 度傳この言の葉越本しやいと盤无」 鑑賞:「堂久飛な支」では「飛」でやや大きくと […]
2023-08-17 / 最終更新日時 : 2023-08-17 タオ 思慕の情 今年が最後の七夕の歌かと思ひ(2)建礼門院右京大夫集より 2.篠に引いた糸で 釈文:「引く糸の ただ一すぢに 恋ひ恋ひて こよひ逢ふ瀬も うらやまれつつ」 選字は「引久い登能多ヽ一春千爾恋ひヽヽ弖 こ餘日逢布せもう羅や万連つヽ」 鑑賞:「引く糸の」は七夕に供えるために篠にかけ引 […]
2023-08-16 / 最終更新日時 : 2023-08-16 タオ 思慕の情 今年が最後の七夕の歌かと思ひ(1)建礼門院右京大夫集より 1.梶の葉に書きつけると 釈文:「書きつけば なほもつつまし 思ひなげく 心のうちを 星よ知らなむ」 選字は「か支徒希者難本もつヽまし思ひ 那遣久心農有地をほ志よ事ら奈無」 鑑賞:「か支徒希者」では全体に右寄りに膨らみな […]
2023-08-15 / 最終更新日時 : 2023-08-15 タオ 思慕の情 はかない契りを嘆いても(5)建礼門院右京大夫集から 5.あの人と私との間にある 釈文:「なげきても 逢ふ瀬をたのむ 天の河 このわたりこそ かなしかりけれ」 選字は「難希支ても逢ふ瀬を多の無天の 河こ能わ多りこ曽か 那し可里遣れ」 鑑賞:「このわたり」は資盛と自分とを隔て […]
2023-08-14 / 最終更新日時 : 2023-08-14 タオ 思慕の情 はかない契りを嘆いても(4)建礼門院右京大夫集から 4.自分で約束しておいて 釈文:「えぞ知らぬ しのぶゆゑなき 彦星の まれに契りて なげく心を」 選字は「え楚しらぬ志能布ゆ衛奈き彦星の 満連耳ち記りて奈計久心を」 鑑賞:「まれに契る」は作者が前に詠んでいるが、他にも藤 […]
2023-08-13 / 最終更新日時 : 2023-08-13 タオ 思慕の情 はかない契りを嘆いても(3)建礼門院右京大夫集から 3.しみじみとした夜半に 釈文:「なにとなく 夜半のあはれに 袖ぬれて ながめぞかぬる 星合の空」 選字は「那二登奈具夜半の阿者れ爾處てぬ 連弖な可免曽可年流星合の空」 鑑賞:「夜半」は夜、夜間のこと。この言葉がなんとな […]
2023-08-12 / 最終更新日時 : 2023-08-08 タオ 思慕の情 はかない契りを嘆いても(2)建礼門院右京大夫集から 2.水の上に浮かぶ泡のよう 釈文:「かたばかり 書きて手向くる うたかたを ふたつの星の いかが見るらむ」 選字は「か多盤可り書き傳堂む久類う多可 たを布多徒の星能い可ヽ見るら無」 鑑賞:「うたかた」は泡沫。多くは、はか […]
2023-08-11 / 最終更新日時 : 2023-08-08 タオ 思慕の情 はかない契りを嘆いても(1)建礼門院右京大夫集から 1.やむをえないこと 釈文:「よしかさじ かかるうき身の 衣手は たなばたつめに 忌まれもぞする」 選字は「よし可佐志可ヽ流有支身農衣て八 多那者堂つ免耳いまれ曽寸る」 鑑賞:「よし」しかたないが、そうしておこう、の意味 […]
2023-08-10 / 最終更新日時 : 2023-08-07 タオ 思慕の情 七枚の梶の葉に書いても(6)建礼門院右京大夫集より 6.七夕の習わしに 釈文:「思ふこと 書けどつきせぬ 梶の葉に けふにあひぬる ゆゑを知らばや」 選字は「お裳布こと書けとつき勢ぬ梶の 葉耳介ふにあ飛ぬる遊衛をしら八 や」 鑑賞:七夕には梶の葉に歌を書いて彦星と織女星に […]