2022-06-26 / 最終更新日時 : 2022-06-27 タオ 人々の交わる世の中で 心をのびのびと解き放し(1)荘子を書きながら 1.格言にもいう 荘子はこれまで、「ことばは波や風のように変わりやすいものなので、あまり厳しく突きつめない方がよい」と述べます。さらに、格言に 「故法言曰、尤遷令、尤勧成、 過度益也、遷令勧成也殆事」 書き下し文は、「故 […]
2022-06-25 / 最終更新日時 : 2022-06-25 タオ 人々の交わる世の中で いったいことばというものは何だろうか(3)荘子を書いて考えよう 3.何をするかわからないのでは ギリギリまで追い詰められたら獣でも凄まじくなってしまいます。「剋核太至、則必有不肖之心 應之、而不知其然也、苟為不知 其然也孰知其所終」 書き下し文は、「剋核太だ至れば、則ち必ず不肖の心あ […]
2022-06-24 / 最終更新日時 : 2022-06-24 タオ 人々の交わる世の中で いったいことばというものは何だろうか(2)荘子を書いて考えよう 2.人の怒りを買うのは 人のことばは風や波のようです。「故忿設尤由巧言偏辞、獣死不 擇音、氣息弗(草冠)然、於是並生心 厲」 書き下し文は、「故に忿(いかり)の設くるは巧言偏辞に由ることなし。獣の死するときは音を択ばず、 […]
2022-06-23 / 最終更新日時 : 2022-06-23 タオ 人々の交わる世の中で いったいことばというものは何だろうか(1)荘子を書いて考えよう 1.風や波 楚の国の葉公子は、国使として斉の国へ行くことになったとき、孔子に相手の心を変えるにはどうすればよいかを尋ねました。そもそも、ことばとは何でしょうか。 「夫言者風波也、行者實喪也 風波易以動、實喪易以危」 書き […]
2022-06-22 / 最終更新日時 : 2022-06-20 タオ 思慕の情 変わり果てた姿の平家一門(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.これは現実なのか 言いようのないつらさに作者は歌を詠みます。「あはれされば これはまことか なほもただ 夢にやあらむ とこそおぼゆれ」 選字は、「あ者禮さ連八これ盤まこ登可な本 裳たヽ夢爾や阿らむと故處おほ […]
2022-06-21 / 最終更新日時 : 2022-06-20 タオ 思慕の情 変わり果てた姿の平家一門(2)建礼門院右京大夫集を書いて 2.言いようのないつらさに 変わり果てた平家の人々の噂を耳にすることも多く何かと心が塞ぎがちな作者は、 「なにかと心憂く、いはむかたなく聞えて、たれたれなど、人のいひしも ためしなくて、」 選字は、「な爾閑と心う […]
2022-06-20 / 最終更新日時 : 2022-06-20 タオ 思慕の情 変わり果てた姿の平家一門(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.驚くばかりの噂 資盛が愛したという梅の花に出逢い、いくらか心が和んだ作者でしたが、平家一門の噂が聞こえてきます。 「その春、あさましくおそろしく聞えしことどもに、 近く見し人々むなしくなりたる、数おほくて、あら […]
2022-06-19 / 最終更新日時 : 2022-06-16 タオ 思慕の情 資盛がひとり占めした梅の花に出会う(5)建礼門院右京大夫集を書く 5.思っていることを 毎年その梅の花を一人占めして愛でた人が、資盛であったと僧侶が語るのを聞いた作者は心が乱れ歌を詠みます。 「思ふこと 心のままに 語らはむ なれける人を 花も偲ばば」 歌意は、「思っていることを、思い […]
2022-06-18 / 最終更新日時 : 2022-06-16 タオ 思慕の情 資盛がひとり占めした梅の花に出会う(4)建礼門院右京大夫集を書く 4.誰かと問えば 親しい方に連れられて見事な梅の花を見に出かけると、毎年たいそう愛でたお方がおいでにならずあわれです、と僧侶が告げます。その人とは、 「『たれぞ』と問ふめれば、その人としもたしかなる名を言ふに、かき乱れか […]
2022-06-17 / 最終更新日時 : 2022-06-15 タオ 思慕の情 資盛がひとり占めした梅の花に出会う(3)建礼門院右京大夫集を書く 3.毎年この花を一人占めした方は 梅の花がとても美しいとことがあるのよ、と連れられてきた所は、「その所のあるじなる聖の、人に物言ふを聞けば、『年々この花をしめゆひてこひたまひし人なくて、今年はいたづらに咲き散り侍る、あは […]