2022-08-14 / 最終更新日時 : 2022-08-13 タオ 琴線にふれる 韓鵬に寄す(5)七言絶句を臨書する 5.近くに姑射の山が 「羨爾城頭姑射山」 書き下し文は、「羨む 爾(なんじ)が城頭 姑射の山」 解説:「城頭」 町の近く。 「姑射山」 別名貘姑射山。山西省平陽にある山、仙人が住むと いわれます。『荘子』逍遥遊篇 […]
2022-08-13 / 最終更新日時 : 2022-08-13 タオ 琴線にふれる 韓鵬に寄す(4)七言絶句を臨書する 4.賢明な人へ 「寄書河上神明宰」 書き下し文は、「書を寄す 河上 神明(しんめい)の宰」 解説:「河上」は黄河のほとり。韓鵬の任地を指すが、「河上公」にも かけています。 漢の文帝の時に黄 […]
2022-08-12 / 最終更新日時 : 2022-08-11 タオ 琴線にふれる 韓鵬に寄す(3)七言絶句を臨書する 3.朝の鳥が 「政を行うのに、心中穏やかであれば、全てが自然に治まっていく」と起句で謳い、承句では、「朝看飛鳥暮飛還」 書き下し文は、「朝(あした)に看(み)る飛鳥 暮れに飛び還る」 現代語にすると、「朝、飛んで行った鳥 […]
2022-08-11 / 最終更新日時 : 2022-08-11 タオ 琴線にふれる 韓鵬に寄す(2)七言絶句を臨書する 2.筆者は誰か 筆者は陳鴻寿(1768〜1822)で清、浙江省銭塘の人。字は子恭、号は曼生。西冷八家の一人で詩文書画篆刻をよくしました。 西冷八家とは、「西冷四家とやや後の陳鴻寿、銭松、陳予鐘、趙之深を加えた八名を言う。 […]
2022-08-10 / 最終更新日時 : 2022-08-10 タオ 琴線にふれる 韓鵬に寄す(政治を行うのに)(1)七言絶句を臨書する 1.政を行うのに 李頎(りき)作の七言絶句は「寄韓鵬」と題されて、政を心穏やかに行なっている「君」を称えています。 題の「寄韓鵬」は遠くにいる韓鵬に手紙を送るの意味です。「韓鵬」は山西省臨分県付近の県令を務めたようですが […]
2022-08-09 / 最終更新日時 : 2022-08-09 タオ 和歌を味わう 斎藤茂吉の和歌を書く(3)「赤光」から 3.赤光の作風は 「赤光」の中でこの歌はどのような位置づけなのでしょうか。岩波文庫の解説によれば、「大正元年、二年と『赤光』の歌境はいよいよ鮮明に強烈に多方面に展開するが、その感覚的なものも 情緒的なものも、すべて真実の […]
2022-08-08 / 最終更新日時 : 2022-08-08 タオ 和歌を味わう 斎藤茂吉の和歌を書く(2)「赤光」から 2.「赤光」とは 「赤光」とは、斎藤茂吉の第一歌集で、明治三十八年(1905)茂吉が24歳で作歌を始めた時から、大正二年(1913)32歳までを収めています。 茂吉は山形県に生まれましたが、少年期に医師斎藤紀一の養子とな […]
2022-08-07 / 最終更新日時 : 2022-08-07 タオ 和歌を味わう 斎藤茂吉の和歌を書く(1)「赤光」から 1.毎日書道展にて 毎日書道展にて本日まで展示してありました、II類かな作品です。釈文:「麦の穂に光のながれたゆたひて 向うに山羊は 啼きそめにけり」 選字は、「麦の寶に飛可梨乃 なか連 堂 […]
2022-08-06 / 最終更新日時 : 2022-08-05 タオ 思慕の情 かなしという言葉は(2)建礼門院右京大夫集を書いて 2.世の中の人は そして作者が詠んだ歌が、「なべて世の はかなきことを かなしとは かかる夢みぬ 人やいひけむ」 選字は、「な遍てよ能盤可奈幾こと越可奈 し登者駕ヽ流ゆ免三ぬ日とや 以飛希無」 歌意は、「 […]
2022-08-05 / 最終更新日時 : 2022-08-05 タオ 思慕の情 かなしという言葉は(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.命には限りがあると 言いようのない嘆きの中で、作者は 「ただ『かぎりある命にてはかなく』など聞きしことをだにこそ、 かなしきことにいひ思へ、これは、なにをかためしにせむと、か へすがへすおぼえて」 選字は、「多ヽ […]