2024-04-10 / 最終更新日時 : 2024-04-10 タオ 琴線にふれる 旧暦三月三日桃を付して口ずさむ(6)和漢朗詠集から 6.流れる杯が石に 釈文:「礙石遅来心窃待 牽流遄過手先遮」雅規 書き下し文は「石に礙(さは)って遅く来れば心窃(ひそ)かに待つ 流に牽(ひ)かれて遄(はや)く過ぎれば手先(ま)づ遮(さいき)る」 鑑賞:曲水の宴は上流か […]
2024-04-09 / 最終更新日時 : 2024-04-09 タオ 琴線にふれる 旧暦三月三日桃を付して口ずさむ(5)和漢朗詠集から 5.水の流れは 釈文:「水成巴字初三日 源起周年後幾霜」篤茂書き下し文は「水は巴の字を成す初めの三日 源は周年より起って後幾ばくの霜ぞ」 現代語にすると「水の流れは曲がりくねり巴の字を書いている。三月三日は曲水の宴で、流 […]
2024-04-08 / 最終更新日時 : 2024-04-08 タオ 琴線にふれる 旧暦三月三日桃に付して口ずさむ(4)和漢朗詠集から 4.空にたなびく霞は 釈文:「煙霞遠近応同戸 桃李浅深似勧盃」菅 書き下し文は「煙霞の遠近同かるべし 桃李の浅深勧盃に似たり」 鑑賞:「同戸」同等の酒量の意。戸は上戸・中戸・下戸の戸。「似勧盃」杯を互いに交わして酒を飲ま […]
2024-04-07 / 最終更新日時 : 2024-04-07 タオ 琴線にふれる 旧暦三月三日桃に付して口ずさむ(3)和漢朗詠集から 3.曲水遥かなり 釈文:「我后一日之澤 万機之餘 曲水雖遥 遺塵雖絶 書巴字而知地勢 思魏文以翫風流。蓋志之所之 謹上小序」 書き下し文は「我が后一日の沢、万機の余、曲水遙かなりといへども、遺塵絶えんたりといへども、巴の […]
2024-04-06 / 最終更新日時 : 2024-04-07 タオ 琴線にふれる 旧暦三月三日桃に付して口ずさむ(2)和漢朗詠集から 2.桃李の花が 釈文:「春之暮月 々之三朝 天酔干花 桃李盛也」 書き下し文は「春の暮月、月の三朝、天花に酔へり、桃李の盛んなるなり。」 現代語にすると「暮れゆく春の三月三日、空は花の色に映えて酔ったかのようにかすみ、桃 […]
2024-04-05 / 最終更新日時 : 2024-04-07 タオ 琴線にふれる 旧暦三月三日桃に付して口ずさむ(1)和漢朗詠集から 1.桃源の行より 春がやって来ると、桜の話題でもちきりになる日本だが、中国では桃の花が神聖な花として大切にされてきた歴史がある。とりわけ旧暦三月三日、上巳は五節句の一つとして祝い、宮中では曲水の宴を張った。今年は4月11 […]
2024-04-04 / 最終更新日時 : 2024-04-04 タオ 感性豊かな才知 窓を打つ雨の音に(8)和泉式部日記より 8.それでは、もうお出でには 釈文:「さは知りたまへりや』とあり。御返り、『今はよもきしもせじかし大水の 深き心はかはと見せつつ 」 選字は「さはし利多ま遍りやと阿里御返り 『今波よ裳きしも勢志可事大水農 布可記心盤か者 […]
2024-04-03 / 最終更新日時 : 2024-04-03 タオ 感性豊かな才知 窓を打つ雨の音に(7)和泉式部日記より 7.大雨の川の深さより 釈文:「大水のきしつきたるにくらぶれど 深き心は我ぞまされる」 選字は「大水の記志川支多流耳九羅布連度 婦閑支こヽ楼者わ麗曽満される」 鑑賞:「きしつく」川岸をひたす 歌意は「大雨で川が増水し、川 […]
2024-04-02 / 最終更新日時 : 2024-04-02 タオ 感性豊かな才知 窓を打つ雨の音に(6)和泉式部日記より 6.増水した川を見に 釈文:「ひるつ方、川の水まさりたりとて、人々見る。宮も御覧じて、『ただいまいかが、水見になん、行き侍る。」 選字は「ひる徒可多川農水ま佐里多利と亭人々見る 宮も御覧して堂ヽい可ヽ水見二奈无行支侍る」 […]
2024-04-01 / 最終更新日時 : 2024-04-01 タオ 感性豊かな才知 窓を打つ雨の音に(5)和泉式部日記より 5.私も同じ思いで 釈文:「われもさぞ思ひやりつる雨の音を させるつまなき宿はいかにと」 選字は「わ連茂沙そ思比や利徒るあ免の音越 佐せる都ま那支宿者以可耳度」 鑑賞:「つま」は「軒端」の意に「夫(つま)」をかける。「宿 […]