うぐいすの声にいざなわれて(10)和漢朗詠集を書く

10.うぐいすが谷を出ようと

四行目の釈文:「新路如今穿宿雪、旧宿(巣)為後属春雲」管
書き下し文は「新路は如今(いま)宿の雪を穿つ 旧巣は後の為に春の雲に属ふ」

鑑賞:「旧巣」底本は鶯宿につくる。こちらも道真の早春内宴の詩でだいは「鶯出谷」

現代語にすると「うぐいすは、谷を出ようとして今、前の年の雪をわけて、新たな路を求める。ただ、住み慣れた巣はやがて戻る日のために、そのままにしてほしいと春の雲に頼んでいる。」

参考文献:和漢朗詠集 川口久雄訳注 講談社学術文庫