2023-10-31 / 最終更新日時 : 2023-10-30 タオ 思慕の情 老練な女房と平通宗・中将との(3)建礼門院右京大夫集より 3.お目にかかりたいのだが 釈文:「つねに『女房に見参(げさん)せまほしき、いかがすべき』といはれしかば、この御簾のまへにて、」 選字は「川年二女房爾見参せまほ 事支意かヽ須へき登い者れし可盤 この御簾農万遍耳て」 鑑賞 […]
2023-10-30 / 最終更新日時 : 2023-10-30 タオ 思慕の情 老練な女房と平通宗・中将との(2)建礼門院右京大夫集より 2.取次を頼んでも 釈文:「通宗の宰相中将の、、つねにまゐりて、女官など尋ぬるも、はるかに、えしもふとまゐらず。」 選字は「通宗の宰相中将農つ年爾ま井利て女官 なと尋ぬるも、はるかに、えしもふとまゐらず。」 鑑賞:「女官 […]
2023-10-29 / 最終更新日時 : 2023-10-30 タオ 思慕の情 老練な女房と平通宗・中将との(1)建礼門院右京大夫集より 1.平通宗とは 後鳥羽帝付き女房として、建礼門院右京大夫が再び、宮仕えの身となったが、そこではこれまで多くの経験を積み、巧みな作者の持ち味が発揮される。 平通宗は生年は仁安三年(1168)生まれ。源通親の長男、母は藤原忠 […]
2023-10-28 / 最終更新日時 : 2023-10-26 タオ 思慕の情 平親長と月の贈答歌を(5)建礼門院右京大夫集を書いて 5.たとえ月が 釈文:「かえし 名に高き 夜をなが月の 月はよし 憂き身に見えば曇りもぞする」 選字は「か遍し 奈に多可支夜を那可月農つ支八夜志 憂支身見え者毛曇り毛處須る」 鑑賞:「よし」はたとえ、よしんば。「月はよ […]
2023-10-27 / 最終更新日時 : 2023-10-27 タオ 思慕の情 平親長と月の贈答歌を(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.あなたにも見てもらいたいと 今宵は十三夜。夜空をお楽しみくださいませ。 釈文:「名にしおふ 夜をなが月の 十日あまり 君みよとてや 月もさやけき」 選字は「名爾し於ふ夜をな可月の十日 阿ま里支美三よ度弖や徒支毛佐や介 […]
2023-10-26 / 最終更新日時 : 2023-10-26 タオ 思慕の情 平親長と月の贈答歌を(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.若い女官たちの中を 釈文:「若き人々台盤所にありし中を、かきわけかきわけ、後のかたによりて、ふところよりとり出でて、たびたりし。」 選字は「王か支人々 台盤所耳あ利志那可を駕支わ希可 幾王介後のかたによりて、ふところ […]
2023-10-25 / 最終更新日時 : 2023-10-25 タオ 思慕の情 平親長と月の贈答歌を(2)建礼門院右京大夫集を書いて 2.うちとけた様子も見せずに 釈文:「うちあけたるけしきもなくて、きとひきそばめ、はかなき物のはしに書きて」 選字は「う地あ希たる介四 き裳那久て支登比幾曽は免者可 難支毛のヽ者しに可きて」 鑑賞:「ひきそばめ」は引き側 […]
2023-10-24 / 最終更新日時 : 2023-10-25 タオ 思慕の情 平親長と月の贈答歌を(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.九月十三日夜に 釈文:「九月十三夜、ことわりのままに晴れたりしに、親長の、物の沙汰などひまなくして」 選字は「九月十三夜ことわ里能まヽ爾晴れ多 梨しに親長のも乃ヽ沙汰奈と 飛満奈久志弖」 鑑賞:「九月十三夜」八月十五 […]
2023-10-23 / 最終更新日時 : 2023-10-23 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(16)建礼門院右京大夫集より 16.再び巡ってくれば 釈文:「暮れぬとも またもあふべき 秋にだに 人の別れをなすよしもがな」 選字は「暮れぬ登毛満多も阿布遍き秋二 堂耳人農王可連越奈寸夜し毛可奈」 鑑賞「よしもがな」方法があればよいの意味。「よし」 […]
2023-10-22 / 最終更新日時 : 2023-10-22 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(15)建礼門院右京大夫集より 15.夜半のなげきも 釈文:「思ふらむ 夜半のなげきも あるものを 問ふ言の葉を見るぞかなしき」 選字は「於も布らむ夜半の那介支毛阿るもの 越と婦言の葉を見流曽可なし支」 鑑賞:この歌は建礼門院右京大夫の「君がことなげき […]