2023-02-18 / 最終更新日時 : 2023-02-13 タオ 古筆の美しさ 西行筆と伝えられる山家心中集は(6)臨書して 6.あはれとも 釈文:「あはれとも みる人あらば おもはなむ 月のおもてにやどす心を」 用字は、「あ者れと母みる人あらはおも者奈无 月のおもてにやと寸こヽろ越」 鑑賞:文字を選ぶ際に特徴的なのは、一行目の中 […]
2023-02-17 / 最終更新日時 : 2023-02-13 タオ 古筆の美しさ 西行筆と伝えられる山家心中集は(5)臨書して 5.月まつと 釈文:「つきまつと いひなされつる よひのまの 心の色を袖に見えぬる」 用字は、「つき万つとい日奈されつるよひのま能 こヽろのいろを曽てにみえぬる」 鑑賞:一行目と二行の行間に注目したい。中程 […]
2023-02-16 / 最終更新日時 : 2023-02-13 タオ 古筆の美しさ 西行筆と伝えられる山家心中集は(4)臨書して 4.しらざりき 本文をみていくと、釈文:「しらざりき くもゐのよそにみし月の かげおたもとにやどすべしとは」 用字は、「しら佐利きく毛ゐ能よ曽二みし 月の可介お堂もとにやとすへしと八」 鑑賞:「しら佐利き」 […]
2023-02-15 / 最終更新日時 : 2023-02-13 タオ 古筆の美しさ 西行筆と伝えられる山家心中集は(3)臨書して 3.本当の筆者は 本文の上、欄外にはその歌が勅撰集に入集していることを示す書き付けがある。上記の部分では、一句目に「千」四句目にも「千」、五句目には「新」の文字がある。 これは、「千」『千載集』、「新」『新古今集』であり […]
2023-02-14 / 最終更新日時 : 2023-02-13 タオ 古筆の美しさ 西行筆と伝えられる山家心中集は(2)臨書して 2.「伝山家心中集」は 「伝山家心中集」は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて書き写された現存最古の写本である。筆者を西行と伝えている。 巻首の内題「山家心中集 花月集ともいふべし」と、それに続く「花 三十六首」の部位 […]
2023-02-13 / 最終更新日時 : 2023-02-12 タオ 古筆の美しさ 西行筆と伝えられる山家心中集は(1)臨書して 1.山家心中集とは 『山家心中集』とは、西行(1118〜90)が自詠歌三百六十首、贈答の他人歌十四首を、花・月・恋・雑に分けて晩年にまとめた自撰歌集である。 末尾には藤原俊成(1114〜1204)との贈答歌があり、成立は […]
2023-02-12 / 最終更新日時 : 2023-02-12 タオ 国宝の書 西行の一品経和歌懐紙を臨書して(5)その澄んだ線は 5.わたつうみの 釈文:「わたつうみの ふかきちかひにたのみあれば かのきしべにも わたらざらめや」 本作の用字は「わ多つうみ能布可支ち可ひ爾多の 見あ連は可能きしへ爾も わ多ら佐ら免邪」 […]
2023-02-11 / 最終更新日時 : 2023-02-11 タオ 国宝の書 西行の一品経和歌懐紙を臨書して(4)その澄んだ線は 4.ふたつなく それでは本文の釈文を見ていくと、「ふたつなくみつなきのりの あめなれど いつヽのうるひ あまねかりけり」 用字は、「布多つ那具みつ那久の里の あめ奈れといつヽのうるひあ万ね 可利介利」 鑑 […]
2023-02-10 / 最終更新日時 : 2023-02-09 タオ 国宝の書 西行の一品経和歌懐紙を臨書して(3)その澄んだ線は 3.西行の真跡は 西行筆と伝えられている書は、あるけれども真筆と確認されたものは数少ない。その中でも、この「一品経和歌懐紙」と「仮名消息」(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)は真蹟であると認められている。 一見して、その緩みのない澄 […]
2023-02-09 / 最終更新日時 : 2023-02-09 タオ 国宝の書 西行の一品経和歌懐紙を臨書して(2)その澄んだ線は 2.西行の出家 西行は漂白の歌人として名高いが、かつては北面の武士として鳥羽上皇に仕えていた。北面の武士とは、白河上皇の院政時代に設置された院司の一つで、院の北面で警護に当たる。 しかし、保延六年(1140)23歳で出家 […]