喪乱帖(5)王羲之の尺牘

5.太宗皇帝は

祥香臨・模

各地から残らず集められ表装した王羲之の書は。二千二百九十紙、十三帙百二十八巻でした。

太宗皇帝の王羲之への情熱はとどまることを知らず、晋時代の歴史書を編纂させた時、王羲之の伝記を自ら執筆し、「蘭亭序」は崩御に際し陵墓に殉葬せよと遺言したほどでした。

こうして唐時代の初めに王羲之は書聖となり、同時に唐代は書法の黄金時代を迎えました。

 参考文献:書聖王羲之の世界 島谷弘幸監修 東京美術