2022-09-10 / 最終更新日時 : 2022-09-10 タオ 思慕の情 昔の資盛からの手紙をすき込んで(3)建礼門院右京大夫集を書くこと 3.資盛の古い手紙を 平家一門にゆかりのある方々は、弔いも公にはままならず、つらい思いをされていることだろうと思い、自分が資盛のためににお弔いをせねばという気持ちになります。 「など、身一つのことに思ひなされて、悲しけれ […]
2022-09-09 / 最終更新日時 : 2022-09-08 タオ 思慕の情 昔の資盛からの手紙をすき込んで(2)建礼門院右京大夫集を書くこと 2.源氏の世になって 「またおのづから残りて、跡とふ人もさすがあるらめど、よろづのあたりの人も、世に忍び 隠ろへて、なにごとも道ひろからじ」 選字は、「またお農徒可羅乃こりて 跡とふ人も散春可阿るら免とよ路つの […]
2022-09-08 / 最終更新日時 : 2022-09-08 タオ 思慕の情 昔の資盛からの手紙をすき込んで(1)建礼門院右京大夫集を書くこと 1.私の亡き後は必ず 作者の建礼門院右京大夫は、華やかな宮中のおつとめを退いた後、思い人である資盛の悲報に触れ悲しみに打ちひしがれます。そのつらい日々を経て、作者は資盛の言葉を思い出します。 「ただ胸に堰き、涙に余る思ひ […]
2022-09-07 / 最終更新日時 : 2022-09-05 タオ 古筆の美しさ 恋すれば私の身は(7)関戸本古今集を臨書して 7.落ちたぎつ 「おちたぎつ川瀬に浮かぶうたかたも おもはざらめや 恋しきことを」 選字は、「於遅堂記徒か者せ爾有可ふう多 閑たも於も八さらめやこひ志支ことを」 この和歌は古今集にはありませんが、綺語抄の二〇九に […]
2022-09-06 / 最終更新日時 : 2022-09-04 タオ 古筆の美しさ 恋すれば私の身は(6)関戸本古今集を臨書して 6.涙の河に 「はやき瀬にみるめおひせば 我が袖の涙の河にうゑてみましを」 選字は、「者や支せにみるめ於ひせ八利可そて のなみたのか者爾う衛て三まし 遠」 書き始めは「者」で小さく、次に「や」で大きく広 […]
2022-09-05 / 最終更新日時 : 2022-09-04 タオ 古筆の美しさ 恋すれば私の身は(5)関戸本古今集を臨書して 5.かがり火の影のほうは 「篝火の影となる身のわびしきは なかれてしたにもゆるなりけり」 選字は、「かヽ利ひの可けとなるみのわひし支八 な可れて志多爾裳ゆるな利介利」 鑑賞:ゆったりとした書き振りからは、激しい恋 […]
2022-09-04 / 最終更新日時 : 2022-09-03 タオ 古筆の美しさ 恋すれば私の身は(4)関戸本古今集を臨書して 4.篝火に 「篝火にあらぬわが身の なぞもかく涙の河にうきてもゆらん」 選字は、「かヽ利火爾あらぬわかみのなそ裳 閑九なみ堂の可八爾う支てもゆら無」 こちらの二行は潤渇がはっきりとしている箇所です。「あらぬ」の「 […]
2022-09-03 / 最終更新日時 : 2022-09-01 タオ 古筆の美しさ 恋すれば私の身は(3)関戸本古今集を臨書して 3.恋をしたら 「恋すれば 我が身は影となりにけり さりとて人に そはぬものゆゑ」 選字は、「こひす連はわ可みはか希とな利爾介 利さ利とて悲と爾曽はぬ毛のゆ衛」 鑑賞:「こひす連は」はシンプルな文字を使いながら動 […]
2022-09-02 / 最終更新日時 : 2022-09-01 タオ 古筆の美しさ 恋すれば私の身は(2)関戸本古今集を臨書して 2.枕も流れるような 527「なみだ河枕ながるヽうきねには 夢もさだかに見えずぞ 有りける」 選字は、「な三堂か八万九らな可るヽ有きね 爾八ゆめ毛た可三要春所あ利 遣流」 歌意は、「枕の流れるような涙 […]
2022-09-01 / 最終更新日時 : 2022-09-01 タオ 古筆の美しさ 恋すれば私の身は(1)関戸本古今集を臨書して 1.恋をしたら 古今和歌集第十一恋歌一から関戸本古今集に書かれた歌を臨書で見ていきましょう。 526「恋ひ死ねとするわざならし むばたまの よるはすがらに 夢にみえつヽ」 選字は、「古飛志ねと春るわさならしむ者多 […]