2021-07-22 / 最終更新日時 : 2021-07-22 タオ 生命を養う 庖丁を持つと(3)荘子を書く 3.君子は感嘆して その料理人の包丁さばきを見た文惠君は感心してこう告げます。「文惠君曰、譆、善哉、技蓋至 此乎、庖丁釋刀對曰」 意味は、文惠君はそれを見て感嘆して言いました。「ああ立派なものだ。技もここまで至るものか。 […]
2021-07-21 / 最終更新日時 : 2021-07-19 タオ 生命を養う 庖丁を持つと(2)荘子を書く 2.牛刀の動きにつれて 見事な牛刀さばきが描かれます。「カク然嚮前奏刀 カク然莫不中音合於桑林 之舞乃中経首之會」 大意は、「サクサク、パリパリと音がなり、牛刀の動きにつれていい音が響き渡る。それがみな音律にかなって心地 […]
2021-07-20 / 最終更新日時 : 2021-07-19 タオ 生命を養う 庖丁を持つと(1)荘子を書く 1.料理人は君主のために これは、「荘子」養生主篇から有名な料理人の話です。「庖丁為文惠君解牛手之 所触肩之所倚足之所履 膝之所(足奇)」 大意は、「庖丁が文惠君のために牛を料理した。手でさわり、肩を寄せ、足を踏ん張り、 […]
2021-07-19 / 最終更新日時 : 2021-07-19 タオ 万物斉同 胡蝶の夢(5)荘子を書く 5.万物をつらぬくもの 万物斉同の哲学は、さまざまな対立の現象の奥にあってそれらをつらぬいている絶対的な理法に着目します。そこに立つと、一切が無差別無対立だという真実の相が明らかになるのです。 絶対的なものというと、超越 […]
2021-07-18 / 最終更新日時 : 2021-07-16 タオ 万物斉同 胡蝶の夢(4)荘子を書く 4.万物斉同の哲学とは 蝶の夢を見たからといって、自分が蝶になったと思ったとしたら、まだ夢の中だと言われるでしょう。しかし、自と他の区別はどうして生じるのか考えたことはあるでしょうか。 多くの人は現実世界にある対立差別を […]
2021-07-17 / 最終更新日時 : 2021-07-16 タオ 万物斉同 胡蝶の夢(3)荘子を書く 3.荘周と蝶 荘周が蝶なのか、蝶が荘周なのかと問うています。「周與胡蝶則必有分牟 此之謂 物化」 読み下し文は、周と胡蝶とは、即ち必ず分あらん。此れをこれ物化と謂う。意味は、荘周と蝶とは、きっと区別があるだろう。こうした […]
2021-07-16 / 最終更新日時 : 2021-07-16 タオ 万物斉同 胡蝶の夢(2)荘子を書く 2.自分は蝶だろうか 夢を見ていた荘周は、この後気付きます。「俄然 覚、即蘧蘧然周也不 知周之夢為胡蝶與、胡 蝶之夢為周與」 読み下し文は、「俄然として覚むれば、即ち蘧蘧然として周なり。知らず、周の夢に胡蝶となるか、胡蝶 […]
2021-07-15 / 最終更新日時 : 2021-07-15 タオ 万物斉同 胡蝶の夢(1)荘子を書く 1.蝶になった夢 「胡蝶の夢」という故事成語を聞いたことがあるかもしれません。この出典になったのは、これから紹介する「荘子」内篇です。荘周が蝶になった夢を見た話なのです。 「昔者、荘周、夢為胡蝶 栩栩然胡蝶也 自喩 適志 […]
2021-07-14 / 最終更新日時 : 2021-07-13 タオ 思慕の情 亡き方をしのぶ(5)建礼門院右京大夫集 5.遠い所へ旅衣 建礼門院右京大夫からの歌がもう一首贈られます。「旅衣 たちわかれにし あとの袖 もろき涙の 露やひまなき」 選字は、「た日こ路毛多遅利可れ爾志 あと能曽弖裳ろき難三多 乃露やひ万那支」 […]
2021-07-13 / 最終更新日時 : 2021-07-12 タオ 思慕の情 亡き方をしのぶ(4)建礼門院右京大夫集 4.涙で凍るほど 建礼門院右京大夫が贈った歌「以下ばかり 枕の下も こほるらむ なべての袖も さゆるこのごろ」 選字は、「い可は可利ま弖羅のし多毛 故本流ら無なへて農處轉 も沙ゆるこ能古ろ」 歌意は、ど […]