そよ風は軽やかな調和(2)荘子を書く

2.ヒューヒューとなる音を

荘子 祥香書

作則萬
竅怒号、而獨不聞之
翏翏乎、山陵之畏佳


読み下し文は、「作これは即ち万竅怒号す。而(なんじ)は独(まさ)にこの翏翏(りょうりょう)たるを聞かざるか。山陵の畏佳たる」

現代語にすると、起こったとなると、全ての穴という穴は、鳴り響く。お前はいったいあのヒューヒューと鳴る風の音を聞いたことがあるか。山の稜線がうねうねとしているところ。

「号」には口偏があるが、表記條「号」としました。
参考文献:荘子 金谷治訳注 岩波書店