2024-03-17 / 最終更新日時 : 2024-03-18 タオ 情報 真木の戸口に立ちながら(5)和泉式部日記を書いて 5.これほど厳重に 釈文:「いかでかは真木の戸ぐちをさしながら つらき心のありなしを見ん」 選字は「以可亭か者真木の戸倶ち越沙し奈 閑羅つら幾心農あ梨奈志を見無」 歌意は「どうしてこれほどしっかりと鍵がかかっておりますの […]
2024-03-07 / 最終更新日時 : 2024-03-08 タオ 情報 つごもりの日、しのび音のほととぎす(10)和泉式部日記より 10.今日はお寺へ 釈文:「またの日、『けふやものへは参り給ふ。さて、いつか帰り給ふべからん。いかに、まして、おぼつかなからん』とあれば」 選字は「万多の日計ふや毛能邊者まゐ里たま不さ傳 い徒可帰利多満ふ遍可覧意か耳万し […]
2023-11-19 / 最終更新日時 : 2023-11-19 タオ 思慕の情 俊成の歌道、誉高く(3)建礼門院右京大夫集から 3.二条殿へ 釈文:「二条殿へまゐるべきよし仰せ事とて、範光の中納言の車とてあれば、まゐりて、文字二つ置きなほして、やがて気もゆかしくて」 選字は「二条 殿へまゐ流邊支よし仰せ事と弖 範光の中納言農車登てあれ者ま 井利て […]
2023-11-13 / 最終更新日時 : 2023-11-13 タオ 思慕の情 有明の月、雲までも平通宗を思い出し(6) 6.ただもう例のないこと 釈文:「思ひいづる ことのみぞただ ためしなき なべてはかなき ことを聞くにも」 選字は「思比い徒ること能美多ヽた免し奈支 難へ弖者か那支こ登越き久に裳」鑑賞:定命で亡くなることは、寿命と諦めも […]
2023-11-11 / 最終更新日時 : 2023-11-11 タオ 思慕の情 有明の月、雲までも平通宗を思い出し(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.それにしても思い起こすのは 釈文:「など思ふに、また、限りありて つくる命は いかがせむ むかしの夢ぞ なほたぐひなき」 選字は「なと思布爾ま多か幾りあ里傳つ具る命盤い可ヽ勢む 無可し乃夢曽奈ほ堂久日難支」歌意は「な […]
2023-11-01 / 最終更新日時 : 2023-11-02 タオ 思慕の情 老練な女房と平通宗・中将との(4)建礼門院右京大夫集より 4.咳払いをなさったら 釈文:「うちしはぶかせたまはば、聞きつけむずるよし申せば、『まことしからず』といはるれば、」 選字は「有地志者不 か勢多まはヽ支記つ希無春るよ志ま うせ八ま許とし可(阿)ら春度い者類 連者」 鑑賞 […]
2023-10-27 / 最終更新日時 : 2023-10-27 タオ 思慕の情 平親長と月の贈答歌を(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.あなたにも見てもらいたいと 今宵は十三夜。夜空をお楽しみくださいませ。 釈文:「名にしおふ 夜をなが月の 十日あまり 君みよとてや 月もさやけき」 選字は「名爾し於ふ夜をな可月の十日 阿ま里支美三よ度弖や徒支毛佐や介 […]
2023-10-26 / 最終更新日時 : 2023-10-26 タオ 思慕の情 平親長と月の贈答歌を(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.若い女官たちの中を 釈文:「若き人々台盤所にありし中を、かきわけかきわけ、後のかたによりて、ふところよりとり出でて、たびたりし。」 選字は「王か支人々 台盤所耳あ利志那可を駕支わ希可 幾王介後のかたによりて、ふところ […]
2023-10-21 / 最終更新日時 : 2023-10-21 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(14)建礼門院右京大夫集より 14.くちなし染めの 釈文:「くちなしの 花色衣 ぬぎかへて 藤のたもとに なるぞかなしき」 選字は「九遅那しの花色衣ぬ支か遍弖 藤の多裳とに奈る處可難志支」 鑑賞:「くちなし」この果実は熟すと紅黄色となり、これから採っ […]
2023-10-15 / 最終更新日時 : 2023-10-15 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(12)建礼門院右京大夫集より 12.荒れるままの庭で 釈文:「秋の庭 はらはぬ宿に 跡たえて 苔のみふかく なるぞかなしき」 選字は「秋の庭者羅八ぬ宿爾あと多邊弖 古希能見ふ可九なる處か奈しき」 鑑賞:この歌は底本にはなく、諸本によって補い入れている […]