2025-02-23 / 最終更新日時 : 2025-02-23 タオ おとなの楷書と行書 王羲之書法と中国書の源(8)集字聖教序から 8.地を鑑みるは「鑑」:「金」の第一画と旁の「皿」の部分でバランスを保つ。偏と旁の余白がいきて、ふところ広く見える。旁はやや右へずれていき「皿」の位置にも変化が見られてその結果、下部が大きくなる。 「地」:旁の第二画を高 […]
2025-02-22 / 最終更新日時 : 2025-02-22 タオ おとなの楷書と行書 王羲之書法と中国書の源(7)集字聖教序から 7.終筆の余韻 「窺」:冠は重めにどっしりと書き、下部の偏は少ない線ながら横画を力強く。旁は対照的に軽やかにして、最後の終筆はしっかりと抜く。 「天」:第一画の下をあけ、ゆったりと構える。右はらいは長めにひいて、終筆をと […]
2025-02-21 / 最終更新日時 : 2025-02-21 タオ おとなの楷書と行書 王羲之書法と中国書の源(6)集字聖教序から 6.書法の改新王羲之の手紙の中から、後人が集めたものされる『自論書』(張彦遠『法書要録』所収)の中で、王羲之の書の考えが表れている部分がある。 「意転深、点画之間、皆有意、自有言所不尽。」人のことばとなる前のおもいは、い […]
2025-02-20 / 最終更新日時 : 2025-02-20 タオ おとなの楷書と行書 王羲之書法と中国書の源(5)集字聖教序から 5.中国の正鋒と日本の王羲之中国では、筆を直角に当てて書く正鋒が正統であり、王羲之のように変化をつける偏鋒は正統とはされなかった。 だが、日本では王羲之書法を継承してきた。王羲之の筆跡を集めたとされる『千字文』は漢字伝来 […]
2025-02-19 / 最終更新日時 : 2025-02-20 タオ おとなの楷書と行書 王羲之書法と中国書の源(4)集字聖教序から 4.結構の妙「形」特長はふところが広いことである。書いてみると思った以上に偏と旁の余白が大きくとられている。その結果、横にひろがる字形となる。 一角目はズシンと力強く、ひきしまった線の充実が目を引く。これがあるからこそ、 […]
2025-02-18 / 最終更新日時 : 2025-02-18 タオ おとなの楷書と行書 王羲之書法と中国書の源(3)集字聖教序から 3.四と時の字形「四」:字形は扁平につくる。中の余白がせまくならないように、左肩の部分をあけて明るくする。 「時」:偏を小さく、旁は大きく。偏と旁の幅が異なることに留意する。「寺」の書き順に注意する。 「無」:並んだ三つ […]
2025-02-17 / 最終更新日時 : 2025-02-18 タオ おとなの楷書と行書 王羲之書法と中国書の源(2)集字聖教序から 2.おもむきの書王羲之の書には、それまで表すことのなかった書者の感情を織り込むことに成功した。直鋒から偏鋒へと柔軟に対応して書線に変化をつけた。 新書体へ移行する中、篆書・隷書の遅筆と行書・草書の速筆を一画の中に取り入れ […]
2025-02-16 / 最終更新日時 : 2025-02-17 タオ おとなの楷書と行書 王羲之書法と中国書の源(1)集字聖教序から 1.書の源流書は、中国古代の漢字から始まった。現在残る最古の漢字は殷代の甲骨文である。天に未来の吉凶を判断する神意を問う卜(うらな)いに用いられた。 甲骨文は亀甲や獣骨の上に刻されているが、朱または墨で下書きがされている […]
2025-02-12 / 最終更新日時 : 2025-02-13 タオ おとなの楷書と行書 雁塔と集字聖教序にみる楷・行書(7)臨書して 7.行書の含と生「含」:上部を疎に、下部はやや密にする。下の「口」に留意する。 「生」:行書特有の筆法と字姿をしている。起筆は軽く入る。たて画から横画へ、横画からたて画へと連なる線の位置と筆使いに留意する。 「行書特有の […]
2025-02-11 / 最終更新日時 : 2025-02-11 タオ おとなの楷書と行書 雁塔と集字聖教序にみる楷・行書(6)臨書から 6.顕と以の行書「顕」:偏と旁の比重はほぼ同等に、中をあかるくすべく点画の位置を考慮する。「頁」の終画を太く利かせて、偏との調整をとる。 「以」左の二点の間を狭くして、ふところを思い切って広くとることが重要である。この点 […]