2023-05-10 / 最終更新日時 : 2023-05-10 タオ 表れる人格 蘇軾の行書・榿木詩巻を臨書する(4)杜甫「堂成」から 4.日光をさえぎってくれる 釈文:「榿林礙日吟風葉」 書き下し文は「榿林(きりん) 日を礙(さえぎ)り 風に吟ずるの葉」 現代語にすると「榿林は日をさえぎって、その葉は風が吹けば詩歌を口ずさむ。」 鑑賞:「礙」は形成文字 […]
2023-05-09 / 最終更新日時 : 2023-05-09 タオ 表れる人格 蘇軾の行書・榿木詩巻を臨書する(3)杜甫「堂成」から 3.川沿いの道に 釈文:「綠江路熟俯青郊」 書き下し文は「江に綠(そ)い路熟して青郊に府す」 鑑賞:「江」は錦江、川の名。四川省成都市内を流れる川。古代、錦をさらしたのでその名がある。 「府」は偏をしっかりと墨が入り、旁 […]
2023-05-08 / 最終更新日時 : 2023-05-09 タオ 表れる人格 蘇軾の行書・榿木詩巻を臨書する(2)杜甫「堂成」から 2.城の外郭を 釈文:「背郭堂成蔭白茆」 書き下し文は「郭を背に堂成りて白茆(はくぼう)に蔭(おお)わる」 現代語にすると「城の外郭を向こうに背負ったように白茆におおわれた堂ができあがった。」 鑑賞:細部まで行き届いた運 […]
2023-05-07 / 最終更新日時 : 2023-05-07 タオ 情報 蘇軾の行書・榿木詩巻を臨書する(1)杜甫「堂成」から 1.堂成とは 杜甫の「堂成」の詩を書き、識語を加えたものが「榿木詩巻」である。「堂成」は杜甫が建てた草堂の周辺の様子を詩に詠み、穏やかに描写している。 蘇軾は蜀の出身で、草堂のまわりに植えられた榿の木の性質をよく知ってい […]
2023-05-06 / 最終更新日時 : 2023-05-07 タオ 表れる人格 蘇軾の絵画論を書く(7)その二 7.画と詩と書 蘇軾は形が似ているかどうかで画を判断したり、詩題に合っているかどうかで、詩の良し悪しを評価することは、どちらもわからない者のすることだと断じている。 彼は、これまでの絵画論や詩論を見直して、創作の根底にあ […]
2023-05-05 / 最終更新日時 : 2023-05-05 タオ 表れる人格 蘇軾の絵画論を書く(6)その二 6.遠くからでも 釈文:「懸知君能詩 寄聲求妙語」 現代語にすると「君が詩作に長けていることは遠くからでもわかるよ、この詩を送って返詩を待とう。」 鑑賞:ここでは画の作者がすばらしい作品を描くので、詩も良いものを書 […]
2023-05-04 / 最終更新日時 : 2023-05-07 タオ 表れる人格 蘇軾の絵画論を書く(5)その二 5.この画人は 釈文:「若人富天巧 春色入毫楮」 現代語にすると「これを描いた人は自然な巧みさに富み、 春の景色が筆と紙に表れている。」 鑑賞:「富」はこの場合、金銭的な裕福さではなく、「天巧」が豊か […]
2023-05-03 / 最終更新日時 : 2023-05-03 タオ 表れる人格 蘇軾の絵画論を書く(4)その二 4.花に来た蜂は 釈文:「可憐采花蜂 清蜜寄兩股」 現代語にすると「花の蜜を取ろうとやってきた蜂のなんと可憐な こと、清らかな蜜を両足につけて。」 鑑賞:「清蜜」について、「蘇東坡の詩では、清蜜という […]
2023-05-02 / 最終更新日時 : 2023-05-02 タオ 表れる人格 蘇軾の絵画論を書く(3)その二 3.つばさを広げて 釈文:「雙翎決將起 衆葉紛自舉」 現代語にすると「つばさを広げて飛び立てば 葉は入り混じって乱れせりあがる」 鑑賞:「雙」は「双」の元字である。 「舉」は「挙」の元来の字である […]
2023-05-01 / 最終更新日時 : 2023-05-01 タオ 表れる人格 蘇軾の絵画論を書く(2)その二 2.雀が止まって 釈文:「低昂枝上雀 搖蕩花間雨」 現代語にすると「昴座にたれ込めるように低く、雀がとまって上下する枝、花の間に降る雨に打たれて揺れ動く」 鑑賞:「枝」の右払いはのびのびと枝が張るように、「雀」は飛 […]