2023-05-20 / 最終更新日時 : 2023-05-20 タオ 表れる人格 蘇軾の細楷を臨書して(5)懐素自叙より 5.士大夫は 釈文:「魚牋絹素。多所塵點。士大夫不以為 恠焉。顔刑部書家者流。精極筆法。」 書き下し文は「魚牋(せん)絹素。多く塵点する所なるも、士大夫は以て怪と為さず。顔刑部は書家者流、筆法に精極す。」 鑑賞:「 […]
2023-05-19 / 最終更新日時 : 2023-05-19 タオ 表れる人格 蘇軾の細楷を臨書して(4)懐素自叙より 4.先人の残した書 釈文:「遺編絶簡。往(々)遇之。豁然 心胸。略無疑滞。」 書き下し文:「遺編絶簡、往々にしてこれに遇う。心胸を豁然(かつぜん)たらしめ、略(ほ)ぼ疑滞無し。」 鑑賞:「遺編」前人が遺した著述。細 […]
2023-05-18 / 最終更新日時 : 2023-05-19 タオ 表れる人格 蘇軾の細楷を臨書して(3)懐素自叙より 3.ついに西のかたに 釈文:「遂擔笈杖錫。西遊上 國。謁見當代名公。錯綜其事。」 書き下し文は「遂に笈を担い錫を杖つき、西のかた上國に遊び、當代の名公に謁見し、其の事を錯綜するに」 鑑賞:「擔」は「担」の旧字。「當 […]
2023-05-17 / 最終更新日時 : 2023-05-17 タオ 表れる人格 蘇軾の細楷を臨書して(2)懐素自叙より 2.然れども 釈文:「然恨未 能遠覧前人之奇迹。所見甚浅。」 書き下し文は「然れども未だ遠く前人の奇迹を覧(み)る能わず、見る所 甚だ浅きを恨む。」 鑑賞:「覧」の原文は「睹」。視線をある一点に集めるの意味。 […]
2023-05-16 / 最終更新日時 : 2023-05-16 タオ 表れる人格 蘇軾の細楷を臨書して(1)懐素自叙より 1.懐素の自叙とは 懐素は張旭とともに、いわゆる狂草によって知られる。二人は酒に酔って筆をとり、手当たり次第に奔放に書き、世の中の人を驚かせた。 今回は、蘇軾が懐素の自叙を紅格紙に書いたものの臨書である。 釈文:「懐素自 […]
2023-05-15 / 最終更新日時 : 2023-05-12 タオ 表れる人格 蘇軾の行書・榿木詩巻を臨書する(9)杜甫「堂成」から 9.自分は揚雄と違って 釈文:「懶惰無心作解嘲」 書き下し文は「懶惰にして解嘲を作るに心無し」 現代語にすると「自分は揚雄と異なって面倒くさがりだから解嘲のような文を作ることはできない」 鑑賞:「懶惰」ともに複雑な字形で […]
2023-05-14 / 最終更新日時 : 2023-05-12 タオ 表れる人格 蘇軾の行書・榿木詩巻を臨書する(8)杜甫「堂成」から 8.となりの人が 釈文:「旁人錯比揚雄宅」 書き下し文は「旁人錯(あやまり) 比す 揚雄が宅」 現代語にすると「隣の人がこの光景を見て私の宅を揚雄の宅に比較した」 鑑賞:「雄」の一画目と左払いはゆったりとしている一方、旁 […]
2023-05-13 / 最終更新日時 : 2023-05-12 タオ 表れる人格 蘇軾の行書・榿木詩巻の臨書する(7)杜甫「堂成」から 7.しきりに燕も 釈文:「頻來語燕定新巣」 書き下し文は「頻りに来たる語燕(ごえん) 新巣を定む」 現代語にすると「ツバメはしきりにやって来てさえずり、新しい巣作りを始めるようだ。」 鑑賞:「頻」歩偏の終画は一度に運筆せ […]
2023-05-12 / 最終更新日時 : 2023-05-12 タオ 表れる人格 蘇軾の行書・榿木詩巻を臨書する(6)杜甫「堂成」から 6.しばらく止まる 釈文:「蹔下(止)飛烏將數子」 書き下し文は「蹔(しばら)く下(止)る飛烏(ひう) 數子を將(ひき)い」 現代語にすると「烏が子を連れてとんできて、しばらく止まり」 鑑賞:「蹔」は「暫」と同じ意。「下 […]
2023-05-11 / 最終更新日時 : 2023-05-12 タオ 表れる人格 蘇軾の行書・榿木詩巻を臨書する(5)杜甫「堂成」から 5.籠竹はかすんで 釈文「籠竹和煙滴露梢」 書き下し文は「籠竹 煙に和し露を滴らす梢」 現代語にすると「土を盛って運ぶ竹籠は、もやにかすんで、枝からしずくを滴らせる」 鑑賞:「竹」の終画は粘り強く押し込むように書き次の「 […]