2022-09-15 / 最終更新日時 : 2022-09-15 タオ 思慕の情 資盛を弔い源氏物語を思い出して(2)建礼門院右京大夫集を書く 2.尊勝陀羅尼 「尊勝陀羅尼、何くれ、さらぬこともおほく書かせなどするに、『なかなか見じ』と 思へど、さすがに見ゆる筆の跡、言の葉ども、かからでだに」 選字は、「尊勝陀羅尼なニ 九連佐らぬこ登毛於本久書かせ奈と […]
2022-09-14 / 最終更新日時 : 2022-09-15 タオ 思慕の情 資盛を弔い源氏物語を思い出して(1)建礼門院右京大夫集を書く 1.泣く泣くお願いして 作者は資盛のために地蔵菩薩六体を描き、手紙をすき直してお経を書きました。供養のために阿証上人にお願いして弔ってもらおうとします。 一行目から詞書「など、泣く泣く思ひ念じて、阿証上人の御もとへ押しつ […]
2022-09-13 / 最終更新日時 : 2022-09-13 タオ 思慕の情 昔の資盛からの手紙をすき込んで(6)建礼門院右京大夫集を書くこと 6.どうぞお救いくださるよう 作者が一人でひっそりと弔い、詠んだ歌が「すくふなる 誓ひたのみて 写しおくを かならず六のみちしるべせよ」 選字は、「数久布奈流誓ひ多の見て写しおく を閑奈羅寸六の道し類べせよ」 歌 […]
2022-09-12 / 最終更新日時 : 2022-09-11 タオ 思慕の情 昔の資盛からの手紙をすき込んで(5)建礼門院右京大夫集を書くこと 5.自分ひとりで仏事を 「さまざま心ざしばかり弔ふも、人目つつましければ、うとき人には知らせず、 心ひとつにいとなむかなしさも、なほたへがたし。」 選字は、「佐まヽヽ心さ志 は可利弔布毛人目つヽまし介れ盤うと […]
2022-09-11 / 最終更新日時 : 2022-09-11 タオ 思慕の情 昔の資盛からの手紙をすき込んで(4)建礼門院右京大夫集を書くこと 4.文字が透けて見えるのも 昔の手紙をすき込んだ紙からは、文字が透けて見えています。それを見た作者は、「文字の見ゆるもかはゆければ、うらに物を隠して、手づから 地蔵六体墨描きに描きまゐらせなど」 選字は、「文字の見ゆるも […]
2022-09-10 / 最終更新日時 : 2022-09-10 タオ 思慕の情 昔の資盛からの手紙をすき込んで(3)建礼門院右京大夫集を書くこと 3.資盛の古い手紙を 平家一門にゆかりのある方々は、弔いも公にはままならず、つらい思いをされていることだろうと思い、自分が資盛のためににお弔いをせねばという気持ちになります。 「など、身一つのことに思ひなされて、悲しけれ […]
2022-09-09 / 最終更新日時 : 2022-09-08 タオ 思慕の情 昔の資盛からの手紙をすき込んで(2)建礼門院右京大夫集を書くこと 2.源氏の世になって 「またおのづから残りて、跡とふ人もさすがあるらめど、よろづのあたりの人も、世に忍び 隠ろへて、なにごとも道ひろからじ」 選字は、「またお農徒可羅乃こりて 跡とふ人も散春可阿るら免とよ路つの […]
2022-09-08 / 最終更新日時 : 2022-09-08 タオ 思慕の情 昔の資盛からの手紙をすき込んで(1)建礼門院右京大夫集を書くこと 1.私の亡き後は必ず 作者の建礼門院右京大夫は、華やかな宮中のおつとめを退いた後、思い人である資盛の悲報に触れ悲しみに打ちひしがれます。そのつらい日々を経て、作者は資盛の言葉を思い出します。 「ただ胸に堰き、涙に余る思ひ […]
2022-08-24 / 最終更新日時 : 2022-08-21 タオ 思慕の情 あの人のことを全て忘れたいけれど(5)建礼門院右京大夫集を書きながら 5.そうは言っても忘れてしまうのは 釈文:「忘れむと 思ひてもまた たちかへり 名残りなからむ ことぞかなしき」 選字は、「王寸れ無と思ひてもま多ヽ地可遍利 名残り奈可羅无こ登曽か奈し […]
2022-08-23 / 最終更新日時 : 2022-08-21 タオ 思慕の情 あの人のことを全て忘れたいけれど(4)建礼門院右京大夫集を書きながら 4.忘れる心を 釈文:「いかで今は かひなきことを 嘆かずて 物忘れする 心にもがな」 選字は、「以可傳今者可飛那支こと越奈希可 春弖物わ寸連須心耳毛可難」 「物忘れ」を「物わ寸連」と書いていますが、こち […]