2023-11-06 / 最終更新日時 : 2023-11-06 タオ 思慕の情 平通宗との無邪気な言の葉を(3)建礼門院右京大夫集から 3.文は見ずと 釈文:「『よし』とてありしのち、『さる文見ず』とあらがひ、また『まゐりたりしかど、人もなき御簾のうちは、しるかりしかば、立ちにき』といへば」 選字は「夜し度てあ梨志農地佐るふみ見 春登あ羅可ひ万多ま井里多 […]
2023-11-05 / 最終更新日時 : 2023-11-06 タオ 思慕の情 平通宗との無邪気な言の葉も(2)建礼門院右京大夫集から 2.決して返事を 釈文:「『あなかしこ、返しとるな』とをしへたれば、『鳥羽殿の南の門まで追ひけれど、茨、枳殻にかかりて藪ににげて、力車のありけるにまぎれぬる』といへば」 選字は「あ難閑しこ返事と類奈と越志へ堂 れ盤鳥羽殿 […]
2023-11-04 / 最終更新日時 : 2023-11-04 タオ 思慕の情 平通宗との無邪気な言の葉も(1)建礼門院右京大夫集から 1.お邸へいかれたのを 作者の歌を召次に持たせて、通宗の元へ走らせたところ、釈文:「久我へいかれにけるを、やがてたづねて、文はさしおきてかへりけるに、さぶらひして追はせけれど」 選字は「久我へい可れ爾希流をや可弖堂徒 年 […]
2023-11-03 / 最終更新日時 : 2023-11-03 タオ 思慕の情 老練な女房と平通宗・中将との(6)建礼門院右京大夫集より 6.荻の葉に 釈文:「荻の葉に あらぬ身なれば 音もせで 見るをも見ぬと思ふなるべし」 選字は「荻の葉爾あ羅ぬ身な連八於と毛 せ弖見流を美ぬと思布奈類 遍し」 鑑賞:「荻の葉」秋風が吹くと葉ずれの音をたてるものに詠むしき […]
2023-11-02 / 最終更新日時 : 2023-11-02 タオ 思慕の情 老練な女房と平通宗・中将との(5)建礼門院右京大夫集より 5.いつも御簾のそばに 釈文:「『ただここもとにたちさらで、夜昼さぶらふぞ』といひてのち、『露もまだひぬほどにまゐりて、たたれにけり』と聞けば、召次して、『いづくへもおひつけ』とて、はしらかす。」 選字は「たヽこ古もとに […]
2023-11-01 / 最終更新日時 : 2023-11-02 タオ 思慕の情 老練な女房と平通宗・中将との(4)建礼門院右京大夫集より 4.咳払いをなさったら 釈文:「うちしはぶかせたまはば、聞きつけむずるよし申せば、『まことしからず』といはるれば、」 選字は「有地志者不 か勢多まはヽ支記つ希無春るよ志ま うせ八ま許とし可(阿)ら春度い者類 連者」 鑑賞 […]
2023-10-31 / 最終更新日時 : 2023-10-30 タオ 思慕の情 老練な女房と平通宗・中将との(3)建礼門院右京大夫集より 3.お目にかかりたいのだが 釈文:「つねに『女房に見参(げさん)せまほしき、いかがすべき』といはれしかば、この御簾のまへにて、」 選字は「川年二女房爾見参せまほ 事支意かヽ須へき登い者れし可盤 この御簾農万遍耳て」 鑑賞 […]
2023-10-30 / 最終更新日時 : 2023-10-30 タオ 思慕の情 老練な女房と平通宗・中将との(2)建礼門院右京大夫集より 2.取次を頼んでも 釈文:「通宗の宰相中将の、、つねにまゐりて、女官など尋ぬるも、はるかに、えしもふとまゐらず。」 選字は「通宗の宰相中将農つ年爾ま井利て女官 なと尋ぬるも、はるかに、えしもふとまゐらず。」 鑑賞:「女官 […]
2023-10-29 / 最終更新日時 : 2023-10-30 タオ 思慕の情 老練な女房と平通宗・中将との(1)建礼門院右京大夫集より 1.平通宗とは 後鳥羽帝付き女房として、建礼門院右京大夫が再び、宮仕えの身となったが、そこではこれまで多くの経験を積み、巧みな作者の持ち味が発揮される。 平通宗は生年は仁安三年(1168)生まれ。源通親の長男、母は藤原忠 […]
2023-10-28 / 最終更新日時 : 2023-10-26 タオ 思慕の情 平親長と月の贈答歌を(5)建礼門院右京大夫集を書いて 5.たとえ月が 釈文:「かえし 名に高き 夜をなが月の 月はよし 憂き身に見えば曇りもぞする」 選字は「か遍し 奈に多可支夜を那可月農つ支八夜志 憂支身見え者毛曇り毛處須る」 鑑賞:「よし」はたとえ、よしんば。「月はよ […]