2022-09-20 / 最終更新日時 : 2022-09-22 タオ 思慕の情 資盛を弔い源氏物語を思い出して(7)建礼門院右京大夫集を書く 7.玉の緒も 「かばかりの 思ひにたへて つれもなく なほながらふる 玉の緒も憂し」 選字は、「可は閑り農思ひ二多遍て徒連も奈久 難本奈可羅布る玉の緒も憂し」 歌意は、「これほどの悲しみに耐えて、なおも生き永らえ […]
2022-09-19 / 最終更新日時 : 2022-09-19 タオ 思慕の情 資盛を弔い源氏物語を思い出して(6)建礼門院右京大夫集を書く 6.あの人の筆の跡は 「かなしさの いとどもよほす 水茎の 跡はなかなか 消えぬとぞ思ふ」 選字は、「か那しさのいとヽ裳よほ春水茎の 阿と盤奈可ヽヽ消えねと曽思布」 歌意は、「目にすると、かなしさを何度も誘う、あ […]
2022-09-18 / 最終更新日時 : 2022-09-18 タオ 思慕の情 資盛を弔い源氏物語を思い出して(5)建礼門院右京大夫集を書く 5.源氏の物語にあったような 「『見るも甲斐なし』とかや、源氏の物語にあること思ひ出でらるるも、『なにの 心ありて』と、つれなくおぼゆ。」 選字は、「見るも甲斐奈し登可や源 氏の物語耳あるこ度思ひ出てら流ヽ […]
2022-09-17 / 最終更新日時 : 2022-09-17 タオ 思慕の情 資盛を弔い源氏物語を思い出して(4)建礼門院右京大夫集を書く 4.一つも残さずに 「なにかと見ゆるが、かき返すやうにおぼゆれば、ひとつも残さず、みなさやうにしたた むるに」 選字は、「那二かと見ゆ流可ヽ支返すやうにお本ゆ 連八比とつも残さ春み奈佐やうに志多 多む流爾 […]
2022-09-16 / 最終更新日時 : 2022-09-15 タオ 思慕の情 資盛を弔い源氏物語を思い出して(3)建礼門院右京大夫集を書く 3.涙で目の前が かつて資盛からいただいた手紙の筆跡や言葉が見るまいとしても目に入ってつらくなります。八行目から「昔のあとは涙のかかるならひなるを、目もくれ心も消えつつ、いはぬかた なし。そのをり、とありし、か […]
2022-09-15 / 最終更新日時 : 2022-09-15 タオ 思慕の情 資盛を弔い源氏物語を思い出して(2)建礼門院右京大夫集を書く 2.尊勝陀羅尼 「尊勝陀羅尼、何くれ、さらぬこともおほく書かせなどするに、『なかなか見じ』と 思へど、さすがに見ゆる筆の跡、言の葉ども、かからでだに」 選字は、「尊勝陀羅尼なニ 九連佐らぬこ登毛於本久書かせ奈と […]
2022-09-14 / 最終更新日時 : 2022-09-15 タオ 思慕の情 資盛を弔い源氏物語を思い出して(1)建礼門院右京大夫集を書く 1.泣く泣くお願いして 作者は資盛のために地蔵菩薩六体を描き、手紙をすき直してお経を書きました。供養のために阿証上人にお願いして弔ってもらおうとします。 一行目から詞書「など、泣く泣く思ひ念じて、阿証上人の御もとへ押しつ […]
2022-09-13 / 最終更新日時 : 2022-09-13 タオ 思慕の情 昔の資盛からの手紙をすき込んで(6)建礼門院右京大夫集を書くこと 6.どうぞお救いくださるよう 作者が一人でひっそりと弔い、詠んだ歌が「すくふなる 誓ひたのみて 写しおくを かならず六のみちしるべせよ」 選字は、「数久布奈流誓ひ多の見て写しおく を閑奈羅寸六の道し類べせよ」 歌 […]
2022-09-12 / 最終更新日時 : 2022-09-11 タオ 思慕の情 昔の資盛からの手紙をすき込んで(5)建礼門院右京大夫集を書くこと 5.自分ひとりで仏事を 「さまざま心ざしばかり弔ふも、人目つつましければ、うとき人には知らせず、 心ひとつにいとなむかなしさも、なほたへがたし。」 選字は、「佐まヽヽ心さ志 は可利弔布毛人目つヽまし介れ盤うと […]
2022-09-11 / 最終更新日時 : 2022-09-11 タオ 思慕の情 昔の資盛からの手紙をすき込んで(4)建礼門院右京大夫集を書くこと 4.文字が透けて見えるのも 昔の手紙をすき込んだ紙からは、文字が透けて見えています。それを見た作者は、「文字の見ゆるもかはゆければ、うらに物を隠して、手づから 地蔵六体墨描きに描きまゐらせなど」 選字は、「文字の見ゆるも […]