旧暦三月三日桃を付して口ずさむ(5)和漢朗詠集から

5.水の流れは

釈文:「水成巴字初三日 源起周年後幾霜」篤茂
書き下し文は「水は巴の字を成す初めの三日 源は周年より起って後幾ばくの霜ぞ」

現代語にすると「水の流れは曲がりくねり巴の字を書いている。三月三日は曲水の宴で、流れに杯を浮かべその間に詩を作る。この行事の源を辿れば周代まで、その後はるか幾百千年の星霜を経過した。」

参考文献:和漢朗詠集 川口久雄訳注 講談社学術文庫