続・良寛の戒語を臨書する(4)ものいふに
4ふしだてて
原文:「ふし多てヽ毛能いふ
こ能みて唐ふみのこと者つ可ふ」
釈文:「ふしだてヽものいふ
このみて唐ぶみのことばつかふ」
現代語にすると、「ゴツゴツしてものを言う
好んで漢文の書物の言葉を使う」
「唐」の文字は点画の間に適度な余白があり、ゆったりとした趣があります。
良寛さんは、漢詩もよくし、短歌と並んで多くの筆跡が残っています。それでも話を
するときは、控えにして殊更には漢文を使わないようにしていたのでしょう。
参考文献:良寛の名品百選 加藤僖一編著 考古堂