蘇軾・秋の清々しさを詠う(4)和分與可洋川園池うち二首

4.橋の下には

蘇軾作 何紹基書 上海博物館蔵 祥香臨

 「橋下龜魚晩無数
  識君柱杖過橋聲


書き下し文は、「橋下の亀魚 晩に無数
        君が杖をついて橋を過ぐる声を識れり」

「龜魚」:亀や魚が放たれていること
「識」:聞き分ける

意味は、夕暮の頃橋の下に無数の亀や魚が集まるのは、君が杖をついて橋を歩いて渡る音を知っているから。
 参考文献:漢詩と名蹟 鷲野正明 二玄社