撰者の定家より書き置いた歌を問われて(6)建礼門院右京大夫集から

6.この本は

「本に云く
建礼門院右京大夫集なり。この本自筆なりけるを、七条院大納言、さりがたきゆかりにて、このさうしを見せられたりけるを、写されたるとなむ。」

大意は「本にいう 建礼門院右京大夫集である。この本が自筆であることを七条院大納言が、ひととおりでないご縁でこの草子を見せられたのを写されたとのことである。」

最後に、ゆかりを示しているが、七条院大納言とはどなただろうか。
参考文献:建礼門院右京大夫集 糸賀きみ江校注 新潮社