「蜀相」諸葛亮(3)杜甫の詩を書く

3.かつて、劉備は

蜀相 杜甫 祥香書

かつて、劉備は孔明の庵を何度も訪れた。
 「三顧頻繁天下計
  両朝開済老臣心


読み下し文は、「三顧頻繁なり 天下の計
        両朝開済す 老身の心」

意味は、昔、劉備は、孔明の草庵を頻繁に訪れ、天下を治める策を聞いた。孔明はその行いに心動かして先の主劉備と後の主劉禅の二人に仕えた。国の基礎を劉備と築き、二代目劉禅とは協力して治めた。

「三顧」は礼を三度尽くして劉備が孔明を迎えたことを指します。今でも、「三顧の礼」として使われます。
 参考文献;漢詩と名蹟 鷲野正明 二玄社