そよ風は軽やかな調和(3)荘子を書く
3.大木の穴では
「大木百圍之竅穴
似鼻、似口、似耳、似(さけつぼ)
似圏、似臼、似(あ)、似汚」
読み下し文は、「大木百囲の竅穴は、鼻に似、口に似、耳に似、さけつぼに似圏、臼に似、あに似、汚に似たり。」
現代語にすると、百囲えもある大木の穴は、鼻の穴のような、口のような、耳の穴のような、細長い酒壺の口のような、杯のような、臼のような、深い窪地のような、いろいろな形がある。
地球の中にある穴が空いた空間には、さまざまあります。そこに風が吹き渡るとどうなるのでしょうか。
参考文献:荘子 金谷治訳注 岩波書店