終わりのない無限の世界に遊ぶ者とは(3)荘子を書く

3.風を頼って

荘子

 「猶有所待者也、若夫乗天
  地之正而御六気之辨


読み下し文は、「猶お待つ所の者ある也。若し夫れ天地の正に乗じて六気の弁(変)に御し」

「まだ頼みとするところが残っている、つまり風を頼りとしている、わけである。ところが、もしも天地の正にまかせ自然の変化に乗って」の意です。

列子は風を待って移動することで歩くことからは自由だが、風がなければ動くことができないわけです。本来の天や地にまかせていれば自然の変化に乗ることになります。

風を待つとは、風車でしょうか、または人の称賛を待つことでしょうか。
それがないと、人はどうなるのでしょうか。
 参考文献:荘子 金谷治訳注 岩波書店