鳳が下界を見ると(5)荘子を書く

5.『荘子』の書
『荘子』の書は三十三篇、その内容は内篇七篇、外篇十五篇、雑篇十一篇に分かれています。この形は四世紀の晋の郭象(かくしょう)によって定まりました。

『史記』の記載では、十余万語とだけ記されているが、今日の『荘子』は六万五千語です。今日の内篇七篇の中でも、逍遙遊、斉物論の二篇を精髄と見なすことは、多くの学者の一致するところです。*①

また、『荘子』の文章は古来名文として知られています。古来文筆家の模範とされてきました。現実社会のわくを超え、広く人生を考える思想は、日本人にも親しまれてきました。

社会のさまざまな、しきたりや取り決めに縛られていると感じることはないでしょうか。

 出典:*①荘子 金谷治訳注 岩波書店