変わったことを知っている人(1)荘子を書く
1.齊諧という人は
引き続き、「荘子」を草書で書いていきます。草書は現代では馴染みが薄いのですが、仮名作品を書くときに,変体かなとしても活躍する書体です。
「逍遥遊篇」 第一から
「齊諧者志怪
者也諧之言
曰」
「齊諧(せいかい)は変わったことを知っている人です。
その齊諧が言うには、」
荘子の話の寓話の部分の始まりです。固定観念をひと時忘れて、荘子の世界に入っていきましょう。「齊」は「せい」と読み、複雑な文字ですが、お名前に用いられることがあります。
「齊」を草書にすると、「亭」に似た字に見えます。草書は、紛らわしい文字もあるので注意が必要です。どんな変わったことが飛び出すのか楽しみになりますね。
参考文献:荘子 金谷治訳注 岩波書店