宮人の御衣裳はすばらしい(2)-建礼門院右京大夫

2.宮中のメンバー紹介

建礼門院右京大夫集   祥香書

現代語訳;同じ年の頃だったでしょうか、建春門院(後白河院の女御滋子)が内裏(天皇の住居としての御殿)にたびたび滞在なさっていましたが、そのときに中宮の御所へいらっっしゃいました。

八条の二位殿(中宮の母上)も参上なさっていて、ご一緒になられたのを御くしげ殿(宮中の装束を調達する所を受け持つ身分の高い女房)の後ろから、おそるおそる、そっと拝見しました。

選字:「おなじ春なり志や建春門院内裏二 し者志さふらはせお盤ま
   しゝかこの 御方へいら世於盤しま志弖八条の二位殿

   御まゐりあ利志も御所耳さ布らは世 多まひし越御くしげ殿の
   御うしろよりお つち於つ遅と見まゐらせし可盤」
    
   参考文献:建礼門院右京大夫集 糸賀きみ江校注 新潮社