建礼門院右京大夫集-宮仕えの日々-(2)
2.建礼門右京大夫とは、つづき
右京大夫は三蹟の一人として著名な藤原行成の六代の後えいにあたる世尊寺伊行を父とし、伶人大神基政の娘夕霧を母として平安時代の末期に生まれました。
世尊寺系家系は入木道(書道)の家柄として名高い父伊行も能書『葦手絵和漢朗詠抄』と呼ばれる『和漢朗詠集』の写本は伊行の筆跡です。
奥書に「此抄は伊行卿被書写息女云々」と見られ、書道について、息女に書き与えたもののようである。
家柄としても名高い、建礼門院大夫についてもう少し見ていきましょう。