2021-07-05 / 最終更新日時 : 2021-07-05 タオ 思慕の情 涙の露ぞ(1)建礼門院右京大夫集 1.葉におく露は 釈文は「ゆかりある人の、かぜのおこりたるをとぶらひたりし返しに、 なさけなく 言の葉ごとに 身にしみて 涙の露ぞ いとどこぼるる 選字は、「遊可利あふ人のかせ乃於こり多流 を登婦 […]
2021-07-04 / 最終更新日時 : 2021-07-03 タオ 思慕の情 月のまへの恋(3)建礼門院右京大夫集を書く 3.袖に月 こちらが「月のまへの恋」の題詠です。釈文:「つれもなき 人ぞなさけも しらせける ぬれずは袖に月を見ましや」 選字は、「つれもなき人曽難さ希毛 し羅勢けるぬ連須者 楚弖爾月越見ましや」 […]
2021-07-03 / 最終更新日時 : 2021-07-03 タオ 思慕の情 月のまへの恋(2)建礼門院右京大夫集を書く 2.月のまへの祝い 「月のまへの恋」と「月のまへの祝い」は歌の順序が逆になっています。前回が「月のまへの祝い」の題で詠まれたことになります。 意味は、「これから幾千年も栄える御代ですから、秋空の月もさらに澄みわたっていく […]
2021-07-02 / 最終更新日時 : 2021-07-03 タオ 思慕の情 月のまへの恋(1)建礼門院右京大夫集を書く 1.月のまへの 釈文:「また(月のまへの恋)月のまへの祝といふことを人のよませしに」 選字は、「ま多月の万遍農祝とい布こ 登越人のよませし爾」 詞書の部分ですが、「月のまへの恋」が脱字です。 釈文:「千代の秋 す […]
2021-07-01 / 最終更新日時 : 2021-07-01 タオ 漂泊の想い 書いてみたい山頭火(5)漢字かな交じり書 5.くりかえす言葉は この句を音で読むと、繰り返しが多いことに気づきます。一行目の「ひ」と二行目の「ひ」、三行目の「た」と四行目の「た」などです。詩や句を詠む時に、同じ言葉を繰り返すことによって、リズムが生まれます。 そ […]
2021-06-30 / 最終更新日時 : 2021-06-28 タオ 漂泊の想い 書いてみたい山頭火(4)漢字かな交じり書 4.ひっそり 「ひとりひっそり竹の子竹になる」 意味は、静まりかえった竹藪の中、たけのこが若竹に成長している。若竹を擬人化した句であるが、いかにも自分自身が竹になったようなところに特色がある。*① 筍の成長は早く、ふとし […]
2021-06-29 / 最終更新日時 : 2021-06-28 タオ 漂泊の想い 書いてみたい山頭火(3)漢字かな交じり書 3.青い山 この句は、大正15年4月10日に味取観音堂を出てから、九州の高千穂付近で詠まれたと言われています。初夏の候に山を分け入って進むが、どこまで分けいっても青い山ばかりであった。 率直な感想を述べた句です。そのため […]
2021-06-28 / 最終更新日時 : 2021-06-28 タオ 漂泊の想い 書いてみたい山頭火(2)漢字かな交じり書 2.ここまでの 山頭火、本名は種田正一、1882年(明治15年)山口県防府市八王子に生まれました。地主の家に長男として生を受けました。しかし、母の自死や自分の酒癖の悪さなどがあり、変転の多い暮らしを送ることになります。 […]
2021-06-27 / 最終更新日時 : 2021-06-28 タオ 漂泊の想い 書いてみたい山頭火(1)漢字かな交じり書 1.今日は 今回は、漢字かな交じり書として、漂白の俳人、種田山頭火を書くこととします。俳人といっても俳句は定型ではなく、必ずしも五・七・五を取りません。そのせいか、漢字かな交じり書では人気のある作家といえるでしょう。 ち […]
2021-06-26 / 最終更新日時 : 2021-06-25 タオ 万物斉同 そよ風は軽やかな調和(5)荘子を書く 5.風の樹々のゆらめき 「冷風則 小和、飄風則大和厲 風済則衆竅為虚、*獨 而不見之調調之刀 刀乎」 *而獨 読み下し文は、「冷(零)風は即ち小和し、飄風は即ち大和す。厲風(つむじかぜ)やめば即ち衆竅も虚と為る。而独に之 […]