2022-03-02 / 最終更新日時 : 2022-03-03 タオ 思慕の情 七夕の空を眺めて(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.小宰相の最期を思って 平家物語にも登場する小宰相は、都落ちの平家一門と共に船で屋島に逃れる途中に、夫の通盛が戦死したと聞かされて世をはかなみ、浄土での再会を願って身を投げました。 その小宰相をひたすらに思っていた、 […]
2022-03-01 / 最終更新日時 : 2022-03-01 タオ 琴線にふれる 月下獨酌四首から其一(7)李白詩を書く 7.永久に楽しみを 「永結無情遊 相期邈雲漢」 書き下し文は、「永く無情の遊を結び 相い期す 雲漢邈(はる)かなるに」 「永結」:永遠に結ぶ「無情」:人や鳥獣が有情であるのに対して、金石・土木などのように […]
2022-02-28 / 最終更新日時 : 2022-02-28 タオ 琴線にふれる 月下獨酌四首から其一(6)李白詩を書く 6.しらふの時は 「醒時同交歓 醒後各分散」 書き下し文は、「醒時は同(とも)に交歓し 醒後は各おの分散す」 「醒時」:酒に酔う前のしらふの時「交歓」:よろこびをかわす。うちとけて交わる。 「醒後」:酔って […]
2022-02-27 / 最終更新日時 : 2022-02-27 タオ 琴線にふれる 月下獨酌四種から其一(5)李白詩を書く 5.私が歌うと 「我歌月徘徊 我舞影凌亂」 書き下し文は、「我歌えば 月徘徊し 我舞えば 影凌亂す」 「徘徊」:さまよい歩く。ぶらぶら歩く。「凌亂」:入り乱れもつれる。秩序のないさま。 意味は、私が歌うと、 […]
2022-02-26 / 最終更新日時 : 2022-02-26 タオ 琴線にふれる 月下獨酌四首から其一(4)李白詩を書く 「暫伴月将影 行楽須及春」 書き下し文は、「暫く月と影とを伴いて 行楽 須く春に及ぶべし」 「暫」:しばらく。わずかの間。「伴」:ともなう。連れ立つ。「月将影」:月と影とを。 「須」:すべからく〜すべし。助 […]
2022-02-25 / 最終更新日時 : 2022-02-25 タオ 琴線にふれる 月下獨酌四首から其一(3)李白詩を書く 3.影は付きしたがう 「月既不解飲 影徒随我身」 書き下し文は、「月は既に飲むを解せず 影は徒に我が身に随う」 「不解飲」:「解」はできるの意味。飲むことができない。「徒」:いたずらに、むなしく。 意味は、 […]
2022-02-24 / 最終更新日時 : 2022-02-24 タオ 書の心 月下獨酌四首から其一(2)李白詩を書く 2.影と共に 「擧杯邀明月 對影成三人」 書き下し文は、「杯(さかずき)を挙げて明月を邀え 影に対して三人と成る」 「邀」:迎える「対影」:影を加えて。「三人」:月と自分と自分の影 意味は、杯を高くあげて上 […]
2022-02-23 / 最終更新日時 : 2022-02-23 タオ 琴線にふれる 月下獨酌四首から其一(1)李白詩を書く 1.独りで酌む 「花間一壺酒 獨酌無相親」 書き下し文は、「花間 一壺の酒 独り酌んで相い親しむ無し」 「花間」:花の咲いている中。「無相親」:語り合う親しい人がいない。 意味は、春の花が咲く中で一つの […]
2022-02-22 / 最終更新日時 : 2022-02-19 タオ 琴線にふれる 春の花が咲く中で(7)李白・月下獨酌四首から其二を書く 7.酒を飲まないものには 「但得酔中趣 勿謂醒者傳」 書き下し文は、「但だ酔中の趣を得て 醒者に謂いて伝うること勿かれ」 「但」ひとえに。「酔中趣」酔中の境地にひたり、満喫すること。「醒者」酒を飲まない […]
2022-02-21 / 最終更新日時 : 2022-02-19 タオ 琴線にふれる 春の花が咲く中で(6)李白・月下獨酌四首から其ニを書く 6.三杯飲めば 「三杯通大道 一斗合自然」 書き下し文は、「三杯 大道に通じ 一斗 自然に合す」 「大道」とは真の道。根本の原理。「一斗」唐の時代の一斗は今の約六リットル。「自然」人間を含めての天地間の万物 […]