2020-07-20 / 最終更新日時 : 2020-07-20 タオ 禅と書のつながり スピードが大事、道元歌(2) 2,歳月は飛ぶようにすぎる 「隙ゆく駒」とは、物の隙間から見るときに過ぎてゆく馬が一瞬で消えてしまうように、歳月もあっという間に過ぎてしまうことを意味します。 和歌ではこの例えが好まれて、『千載集』にもみられます。 「い […]
2020-07-19 / 最終更新日時 : 2020-07-19 タオ 禅と書のつながり スピードが大事、道元歌(1) 1.隙ゆく駒 人の一生は、ひとときの猶予もありませんよ。 「とどまらぬ 隙ゆく駒の ゆくす ゑに 法の道う る人 ぞすく なき」*① 道元禅師が詠んでいます。 選字は、「度 […]
2020-07-18 / 最終更新日時 : 2020-07-18 タオ 禅と書のつながり 「六つのみちを」道元は(5) 5.継色紙を参考にして 「む免の可能 布利於く ゆ支にうつり 勢盤 堂連可盤 ゞなを わき弖 をらまし」 ゆったりと書かれているのですが、空間の余白へ働きかける妙味がありま […]
2020-07-17 / 最終更新日時 : 2020-07-17 タオ 禅と書のつながり 「六つのみちを」道元は(4) 4.六道の衆生は一切衆生斉く父母の恩の如く『梵網経』に「一切の男子は、是れ我が父。一切の女人は是れ我が母なり。我、生々に、是れに従うて生を受けずということなし。故に、六道の衆生は、皆、我が父母なり」とある。 前回の訳:出 […]
2020-07-16 / 最終更新日時 : 2020-07-16 タオ 禅と書のつながり 「六つのみちを」道元は(3) 3. 父母の報恩のこと夜話の折に、懐奘禅師が質問します。父母に対する報恩のことなど、出家した者も、なすべきでしょうか。道元禅師が言われるには、 「出家は棄恩、入無為、無為の家の作法は、恩を一人に不限、一切衆生斉く父母の恩 […]
2020-07-15 / 最終更新日時 : 2020-07-13 タオ 禅と書のつながり 「六つのみちを」道元は(2) 2.苦しむ人々を救う 道元が六道について詠まれた歌があります。釈文:六つのみち をちこち 迷ふとも がらは わが父ぞ かし 母ぞ かし 地獄の業火に焼かれる男女。赤児の四 […]
2020-07-14 / 最終更新日時 : 2020-07-13 タオ 禅と書のつながり 「六つのみちを」道元は(1) 1.六つのみち「六つのみち」とは、仏教でいう地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道の六つの世界です。人間衆生は煩悩にふりまわされ、かつ現世でおこなった所業のむくいを受け て、この六道に生死をくりかえすというが、天道 […]
2020-07-13 / 最終更新日時 : 2020-07-13 タオ 禅と書のつながり 鎌倉にて道元が詠む(5) 5. 正法を伝えたい道元が移った地、越前の志比庄では当初、仮住まいの草庵でした。本格的な道場を建てて、「大仏寺」と名付け、「永平寺」と改名されました。 道元はここで、釈迦牟尼の仏教を継ぐ仏教者の育成に専念したのです。それ […]
2020-07-12 / 最終更新日時 : 2020-07-12 タオ 禅と書のつながり 鎌倉にて道元が詠む(4) 4.山水経つづき 原文:「正法眼蔵 第二十九 山水経而今能山水盤古佛能道現成奈里 とも爾法位に従して、究盡能功徳を成せ里空劫己前能消息なるがゆへに而今の活計なり。朕兆未萌の自己な るがゆへに現成の透脱なり。山の諸功徳高廣 […]
2020-07-11 / 最終更新日時 : 2020-07-11 タオ 禅と書のつながり 鎌倉にて道元が詠む(3) 3.道元自筆の山水経 ここに道元の真意が表されています。現代語訳をみますと、「いま、われわれの目の前にある山水は、古物の説法そのものにほかならない。古仏も山水も、ともにそれがいまある、そのあり方において真実を究め尽くして […]