スピードが大事、道元歌(2)

2,歳月は飛ぶようにすぎる

「隙ゆく駒」とは、物の隙間から見るときに過ぎてゆく馬が一瞬で消えてしまうように、歳月もあっという間に過ぎてしまうことを意味します。

和歌ではこの例えが好まれて、『千載集』にもみられます。
 「いかでわれ隙ゆく駒をひきとめて昔に帰る道をたづねむ」

歌意:ひとときも止まることのない歳月のように、仏法の道を得る人は少ないものだ

「正法眼蔵随聞記」 ニノ八 
「無常迅速也、生死事大也」の記述があります。
「無常迅速」とは、人事、世間、一切の事象は、すみやかに、うつろいゆく、過ぎ去りゆくことです。
「生死事大」は、人間の生と死との真相を明らかにするは、人間の生涯における最も重大な事、です。

そして、命あるうちに、何か学ぼうとするのなら、何よりも仏の道を行じ、さとりの真理をを学ぶべきである、と述べています。

      参考文献:正法眼蔵随聞記 山崎正一