2023-12-15 / 最終更新日時 : 2023-12-20 タオ 人生を楽しむ 心がはるか遠い境地にある(2)陶淵明・飲酒二十首其五より 2.なぜそのようなことが 釈文:「問君何能爾 心遠地自偏」書き下し文は「君に問う 何ぞ能く爾(しか)るやと 心遠ければ 地自ずから偏なり」 鑑賞:「問君」君に〜とたずねる。人が問う。自問自答の用法。「何能爾」どうしてこの […]
2023-12-14 / 最終更新日時 : 2023-12-20 タオ 人生を楽しむ 心がはるか遠い境地にある(1)陶淵明・飲酒二十首其五より 1.世俗の人が住む 釈文:「結盧在人境 而無車馬喧」 王穀祥書 祥香臨書き下し文は「盧を結んで人境に在り 而も喧しきこと無し」 鑑賞:詩形は五言古詩。押韻は喧、偏、山、還、言「結盧」粗末な家をかまえる。「人境」俗人が住ん […]
2023-12-13 / 最終更新日時 : 2023-12-14 タオ 人生を楽しむ 人生を心ゆくまで味わう(7)陶淵明・飲酒二十首其一から 7.楽しい夕べを 釈文:「忽與一觴酒 日夕懽相持」書き下し文は「忽ち一觴の酒と 日夕懽(たの)しみて相い持す」 鑑賞:「忽」たまたま思いがけなく。「一觴酒」一杯の酒。「一樽酒」とするものもある。「懽」喜ぶ。「歓」とするテ […]
2023-12-12 / 最終更新日時 : 2023-12-14 タオ 人生を楽しむ 人生を心ゆくまで味わう(6)陶淵明・飲酒二十首其一から 6.達人は 釈文:「達人解其會 逝将不復疑」書き下し文は「達人は其の会を解し 逝(ゆく)ゆく将に復た疑技らんとす」 鑑賞:「達人」広く道理に通じた人。『荘子』や『列子』に見える。「其會」法則の要となっている点。「逝将」や […]
2023-12-11 / 最終更新日時 : 2023-12-14 タオ 人生を楽しむ 人生を心ゆくまで味わう(5)陶淵明・飲酒二十首其一から 5.寒さや暑さが 釈文:「寒暑有代謝 人道毎如茲」書き下し文は「寒暑 代謝有り 人道 毎(つね)に茲(か)くの如し」 鑑賞:「代謝」次々と入れかわり移りかわること。代わり来たり辞し去る意。「人道」人間を支配する法則。「毎 […]
2023-12-10 / 最終更新日時 : 2023-12-14 タオ 人生を楽しむ 人生を心ゆくまで味わう(4)陶淵明・飲酒二十首其一から 4.秦の候が 釈文:「邵生瓜田中 寧似東陵時」書き下し文は「邵生 瓜田の中 寧ぞ東陵の時に似んや」 鑑賞:「邵生」は秦の時代の東陵侯・邵平のこと。秦が漢に滅ぼされると、再び官位につかず長安の町の東で瓜を育て、それを売って […]
2023-12-09 / 最終更新日時 : 2023-12-12 タオ 人生を楽しむ 人生を心ゆくまで味わう(3)陶淵明・飲酒二十首其一から 3.衰えることと 陶淵明の詩の中からよく知られる『飲酒』其一を見ていこう。詩文は「衰榮無定在 彼此更共之」書き下し文は「衰栄 定在無く 彼此(ひし)更(こも)ごも之を共にす」 鑑賞:詩形は五言古詩。押韻は之、時、茲、疑、 […]
2023-12-08 / 最終更新日時 : 2023-12-12 タオ 人生を楽しむ 人生を心ゆくまで味わう(2)陶淵明・飲酒二十首其一から 2.陶淵明の詩 四十一歳で県令の職を辞めてから、郷里の田園に暮らし、畑仕事に精を出し、酒を愛し、自然を慈しみ、詩を作るという生活を送り、世に「田園詩人」、「隠逸詩人」と評された。現存するしはおよそ百二十首。その詩は、時 […]
2023-12-07 / 最終更新日時 : 2023-12-12 タオ 人生を楽しむ 人生を心ゆくまで味わう(1)陶淵明・飲酒二十首其一から 1.陶淵明とは 陶淵明は、西暦356年に生まれ427年に亡くなったとされる。東晋、現在の江西省九江市の人。字は淵明。一説には淵明を本名、字を元亮とする。自らは家のそばにあった5本の柳の木にちなんで「五柳先生」と名乗った […]
2023-10-19 / 最終更新日時 : 2023-10-20 タオ 表れる人格 李太白仙詩巻を臨書して(4)蘇軾の書を 4.篆字は 釈文:「篆字若丹蛇。逸勢如飛翔。」 書き下し文は「篆字 丹蛇の若く、逸勢 飛翔せるが如し。」 鑑賞:「篆字」は篆体の文字。篆文。篆書。「篆」は書体の一つで大篆と小篆との併称。「篆」は大きく右上がりに書かれ動的 […]