2023-03-12 / 最終更新日時 : 2023-03-12 タオ 表れる人格 弟子の黄庭堅はひたすらに(1)松風閣詩巻から 1.黄庭堅は 黄庭堅は北宋、江西の人で詩人・書家。字は魯直、山谷道人と号する。代々進士を輩出した名家に生まれ、蘇軾に師事した。 その書は、蘇軾と共に顔真卿以来の革新的な書風を追慕したが、黄庭堅はさらに顔公のなかに王羲之・ […]
2023-03-11 / 最終更新日時 : 2023-03-11 タオ 表れる人格 続・蘇軾にみる精神性(8)黄州寒食詩巻(其のニ)より 8.作者の人格 蘇軾は「書は然るべき立派な人物でなければ、いかに上手でも尊ばないのである」という。これは書の評価を、作品に形によらず、作者の人格によるとする。 また、彼は筆法にもあまり、こだわらりがなく「我が書は意もて作 […]
2023-03-10 / 最終更新日時 : 2023-03-11 タオ 表れる人格 続・蘇軾にみる精神性(7)黄州寒食詩巻(其のニ)より 7.精神性とは そもそも精神性とは何だろうか。その問いに中国絵画の精神性について論じた『中国絵画入門』宇佐美文理著をひもときたい。 たとえば、絵画を見てその美しさが心にインパクトを与える、そのことを精神性とは呼ばない。あ […]
2023-03-09 / 最終更新日時 : 2023-03-11 タオ 表れる人格 続・蘇軾にみる精神性(6)黄州寒色詩巻(其のニ)より 6.慟哭しようにも 釈文:「也擬哭塗窮 死灰吹不起」 書き下し文は「也(ま)た塗(みち)の窮するに哭せんと擬(ほっ)するも 死灰吹けども起(た)たず」 解説:「哭塗窮」は中国三国時代の思想家である阮籍は、あてもなく […]
2023-03-08 / 最終更新日時 : 2023-03-09 タオ 表れる人格 続・蘇軾にみる精神性(5)黄州寒食詩巻(其のニ)より 5.天子のいる門は 釈文:「君門深九重 墳墓在萬里」 書き下し文は「君門 深きこと九重 墳墓 萬里に在り」 現代語にすると「天子のおられる朝廷の門は九重もあり、とても深い。祖先の墓は遠く彼方にある。 解 […]
2023-03-07 / 最終更新日時 : 2023-03-09 タオ 表れる人格 続・蘇軾に見る精神性(4)黄州寒食詩巻(其のニ)より 4.今日が完食の 釈文:「那知是寒食 但見烏銜紙」 書き下し文は「那ぞ知らん 是れ寒食なるを 但だ見る 烏の紙を銜(ふく)むを」 現代語にすると「どうして知っているだろうか、今日が寒食の日だと。ただ見る […]
2023-03-06 / 最終更新日時 : 2023-03-06 タオ 表れる人格 続・蘇軾にみる精神性(3)黄州寒食詩巻(其のニ)より 3.台所で 釈文:「空包煮寒菜 破竃焼湿葦」 書き下し文は「空包 寒菜を煮 破竃 湿葦を焼く」 現代語にすると、「人のいない台所で質素な野菜を煮ようと こわれたかまどに湿った葦を焚き付ける。 […]
2023-03-05 / 最終更新日時 : 2023-03-05 タオ 表れる人格 続・蘇軾にみる精神性(2)黄州寒食詩巻(其のニ)より 2.小さな家は 釈文:「小屋如漁舟 濛(々)水雲裏」 書き下し文は「小屋(しょうおく)漁舟の如し 濛々たり 水雲の裏」 現代語にすると「この小さな家は、漁舟が、 雨と雲が濛々と立ち込める中を漂っているよ […]
2023-03-04 / 最終更新日時 : 2023-03-02 タオ 表れる人格 続・蘇軾にみる精神性(1)黄州寒食詩巻(其のニ)より 1.春の長江は 二篇からなる黄州寒食詩巻の其のニである。釈文:「春江欲入戸 雨勢来不已」 書き下し文は「春江 戸に入らんと欲し 雨勢 来たりて已(や)まず」 現代語にすると「春の長江は水量が増えて戸口に […]
2023-03-03 / 最終更新日時 : 2023-03-02 タオ 表れる人格 蘇軾にみる精神性(9)黄州寒食詩巻より 9.どこが違うだろう 釈文:「何殊病少年 病起頭已白」 書き下し文は「何ぞことならんや 病める少年の 病より起てば 頭 已に白きに」 現代語にすると「どこが違っているだろうか、病気の少年が治って起き上が […]