2022-04-16 / 最終更新日時 : 2022-04-16 タオ 思慕の情 平重衡は茶目っ気たっぷりに(2)建礼門院右京大夫集を書いて 2.恐いので着物をかぶって 重衡の宮中での行いが詳しく書かれ、親しまれる人柄であったことがわかります。 「はてはおそろしき物語りどもをしておどされしかば、まめやかにみな汗になりつ つ、『今は聞かじ、のちに』といひしかど、 […]
2022-04-15 / 最終更新日時 : 2023-07-17 タオ 思慕の情 平重衡は茶目っ気たっぷりに(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.重衡の人となり 詞書の中で平重衡が登場します。女官たちを驚かせたり、怖がらせていても、なかなか評判が良いようです。 「など思ひ続くるほどに、宮の亮の、『内の御方の番に候ひける』とて入り来て、れいのあだごともまことし […]
2022-04-14 / 最終更新日時 : 2022-04-16 タオ 思慕の情 しみじみと埋み火をかきおこし(3)建礼門院右京大夫集を書きながら 3.心の奥底は言わないけれど 「たれもその 心のそこは かずかずに 言ひ果てねども しるくぞありける」 選字は、「多れ裳曽能こヽ露農處こは可 寸ヽ数耳いひ者て年登毛志る 久楚あ利希る」 歌意は、誰もが心の […]
2022-04-13 / 最終更新日時 : 2022-04-13 タオ 思慕の情 しみじみと埋み火をかきおこし(2)建礼門院右京大夫集を書きながら 2.闇のうつつ 気のあったもの同士が、暗闇の中、わずかに残った埋み火をかきおこしながらお互いの身の上話などをしています。 「思ふどち 夜半のうづみ火 かきおこし 闇のうつつに まとゐをぞする」 選字は、「於裳布とち夜半の […]
2022-04-12 / 最終更新日時 : 2022-04-12 タオ 思慕の情 しみじみと埋み火をかきおこし(1)建礼門院右京大夫集を書きながら 1.色々心の中で思っていることを 宮中の女友達と心のうちを話しますが、「宮のまうのぼらせ給ふ御供してかへりたる人々、物語りせしほどに、 火も消えぬれど、炭櫃の埋み火ばかりかきおこして、おなじこころなる どち四人ばかり、『 […]
2022-04-11 / 最終更新日時 : 2022-04-09 タオ 思慕の情 よけいな、おせっかいですよと維盛(3)建礼門院右京大夫集から 3.別れは私の方がつらい 建礼門院右京大夫から三首送られたので、きちんと三首お返しします。「あけがたの 月をたもとに やどしつつ かへさの袖は 我ぞ露けき」 選字は、「阿希可多能月もた裳と二や登志 つヽ可遍佐の曽 […]
2022-04-10 / 最終更新日時 : 2022-04-09 タオ 思慕の情 よけいな、おせっかいですよと維盛(2)建礼門院右京大夫集から 2.枕が何か言っているのか 「枕にも 人にもこころ 思ひつけて なごりよなにと 君ぞいひなす」 選字は、「枕爾毛人耳もこヽ楼思ひ徒希天 な故里よ奈にと支み曽い日難寸」 鑑賞:「いひなす」はことさらに強調して言う。 […]
2022-04-09 / 最終更新日時 : 2022-04-09 タオ 思慕の情 よけいな、おせっかいですよと維盛(1)建礼門院右京大夫集から 1.歌が苦手なことは 建礼門院右京大夫から維盛に宛ててあなたの恋のお相手が待ちわびておいでですのにお気の毒でしょうと三首も歌が送られて、維盛はややうんざりとしているようです。 「返し、『愛なのさかしらや。さるは、かやうの […]
2022-04-08 / 最終更新日時 : 2022-04-07 タオ 思慕の情 維盛の恋に口を挟む(5)建礼門院右京大夫集を書いて 5.道芝の露 まるで一幅の絵を見ているかのような光景です。愛する人を一人残して行く男に名残を惜しむように道の芝草におかれた露が夜明けの月の光に映っています。そのシーンを思い浮かべながら詠むと、 「おきてゆく 人のなごり […]
2022-04-07 / 最終更新日時 : 2022-04-07 タオ 思慕の情 維盛の恋に口を挟む(4)建礼門院右京大夫集を書いて 3.枕も待っています 「たちかへる なごりこそとは いはずとも 枕もいかに 君を待つらむ」 選字は「た遅可倍る難こ里故所とえい 盤須とも万久羅毛意か耳き 身をま徒らん」 歌意は、お帰りになるのがお名残惜しい、 […]