2022-11-23 / 最終更新日時 : 2022-11-25 タオ 思慕の情 ゆれ動く心を胸に抱きつつ(5)建礼門院右京大夫集より 5.遠く都を眺めると 釈文:「はるかに都のかたをながむれば、はるばるとへだたりた る雲居にも」 選字は、「者流可爾都のか多を那可無れ者ヽる盤 類と遍多ヽり堂る雲井爾毛」 大意は、「遠く都の方角を物思いにふけ […]
2022-11-22 / 最終更新日時 : 2022-11-25 タオ 思慕の情 ゆれ動く心を胸に抱きつつ(4)建礼門院右京大夫集より 4.風になびく鳴子の 釈文:「ありし世に あらず鳴子の おときけば 過ぎにしことぞ いとどかなしき」 選字は「あ利し世爾阿ら春鳴子の於と支介 は過支ニ事故と處いとヽか奈しき」 歌意は「昔とはすっかり異なる世の […]
2022-11-21 / 最終更新日時 : 2022-11-25 タオ 思慕の情 ゆれ動く心を胸に抱きつつ(3)建礼門院右京大夫集より 3.鳴子の音も 橘の語りかけていた作者は、ふとある音に耳を傾けます。釈文:「風にしたがひて鳴子の音のするも、すぞろに物がな し。」 選字は、「風にし多可ひて鳴子の音能春るも須ヽろ耳 物可奈し」 大意は、「風 […]
2022-11-20 / 最終更新日時 : 2022-11-25 タオ 思慕の情 ゆれ動く心を胸に抱きつつ(2)建礼門院右京大夫集より 2.五月でなくても 釈文:「こととはむ 五月ならでも たち花に むかしの袖の 香はのこるやと」 選字は、「こ度ヽ者無佐つ支奈羅て毛多遅花 耳む可志能袖の香は農こ類やと」 歌意は、「橘の木にたずねたいのです。 […]
2022-11-19 / 最終更新日時 : 2022-11-25 タオ 思慕の情 ゆれ動く心を胸に抱きつつ(1)建礼門院右京大夫集より 1.橘の木に訊ねてみたい 懐かしい思い出が残る橘の木を前にして、釈文:「とまづ思ひやらるる。この見る木は、葉のみ繁りて色も さびし。」 選字は、「と満つ思ひやら流ヽこの見る木者葉の みし希利て色裳佐日志」 […]
2022-11-18 / 最終更新日時 : 2022-11-19 タオ 思慕の情 雪の朝、たちばなの追憶(6)建礼門院右京大夫集から 6.宮中の橘も 釈文:「立ちなれし み垣のうちの たち花も 雪と消えにし 人や恋ふらむ」 選字は、「立地奈連しみ可支のう遅能多ち花毛 遊きと消え耳志恋布ら無」 歌意は、「慣れ親しんだ宮中の橘も、雪のごとく消 […]
2022-11-17 / 最終更新日時 : 2022-11-19 タオ 思慕の情 雪の朝、たちばなの追憶(5)建礼門院右京大夫集から 5.たった今 釈文:「といひしをり、ただ今とおぼえて、かなしきことぞ いふかたなき。」 選字は、「とい日志越利多ヽ今と於本 え傳閑奈し支こ登所い布可堂那き」 大意は、「と資盛が言われた時のことが、たった今の […]
2022-11-16 / 最終更新日時 : 2022-11-19 タオ 思慕の情 雪の朝、たちばなの追憶(4)建礼門院右京大夫集から 4.どうして手折ったのですか 釈文:「『などそれをしもおられけるにか』と申ししかば、『わ が立ち馴らす方の木なれば、契りなつかしくて』 選字は、「なと處れを志 裳越ら連計る爾かと申し可盤わ可 立 […]
2022-11-15 / 最終更新日時 : 2022-11-18 タオ 思慕の情 雪の朝、たちばなの追憶(3)建礼門院右京大夫集から 3.略装の資盛は 釈文:「大内にて雪のいと高くつもりたりしあした、宿直姿の萎 ばめる直衣にて、この木に降りかかりたりし雪を、さな がら折りて持ちたりしを」 選字は、「大内爾て雪のいと多可九つも里た利し あ志多宿直 […]
2022-11-14 / 最終更新日時 : 2022-11-17 タオ 思慕の情 雪の朝、たちばなの追憶(2)建礼門院右京大夫集から 2.橘の木に雪が 釈文:「そともを立ち出でてみれば、橘の木に雪深くつもりたる を見るにも、いつの年ぞや」 選字は、「處と裳多遅出てヽ見連者橘の木二 雪深久つもりたる越美る二毛い徒の年所 や」 大意は […]