2023-07-25 / 最終更新日時 : 2023-07-25 タオ 思慕の情 うらやましい七夕の二星の恋心よ(2)建礼門院右京大夫集から 2.私の身の上を 釈文:「あはれとも かつは見よとて 七夕に 涙さながら ぬぎてかしつる」 選字は「あ者れと裳可徒八見よと亭七夕 耳涙さ奈可羅ぬき弖可志つ類」 鑑賞:「かつは」一方では、単に、一般の風習というだけではなく […]
2023-07-24 / 最終更新日時 : 2023-07-24 タオ 思慕の情 うらやましい七夕の二星の恋心よ(1)建礼門院右京大夫集から 1.逢わない間を 釈文:「心とぞ まれに契りし 中なれば うらみもせじな あはぬたえまを」 選字は「こヽ路と曽ま麗二遅支り志中奈 連盤う羅美もせし奈阿者ぬ多 え満を」 鑑賞:「心とぞ」は誰か人に強いられたのでなく、自分か […]
2023-07-23 / 最終更新日時 : 2023-07-22 タオ 思慕の情 七夕の笹に五色の糸をかけて(6)建礼門院右京大夫集より 6.今日がくれば 釈文:「けふくれば 草葉にかくる 糸よりも ながき契りは 絶えむものかは」 選字は「介布供連八草葉耳可九流糸よ利 裳なき契り者多江むもの可盤」 鑑賞:「けふくれば」の「くる」は「操る」の意と「来る」をか […]
2023-07-22 / 最終更新日時 : 2023-07-22 タオ 思慕の情 七夕の笹に五色の糸をかけて(5)建礼門院右京大夫集より 5.年に一度、間違いなく 釈文:「なにごとも かはりはてぬる 世の中に 契りたがはぬ 星合の空」 選字は「なにこ登毛駕者利波てぬる世の中二 地支梨多可はぬ星合乃楚ら」 鑑賞:「契りたがはぬ」年に一度だけ、牽牛星と織女星が […]
2023-07-21 / 最終更新日時 : 2023-07-21 タオ 思慕の情 七夕の笹に五色の糸をかけて(4)建礼門院右京大夫集より 4.雲のころもの 釈文:「たなばたの あかぬわかれの 涙にや 雲のころもの 露かさぬらむ」 選字は「七夕の阿か努わ可麗の奈美多二や 供も農こ路毛のつ遊可さぬ羅无」 鑑賞:「雲のころも」は織女星から関連して思い出して、雲を […]
2023-07-20 / 最終更新日時 : 2023-07-20 タオ 思慕の情 七夕の笹に五色の糸をかけて(3)建礼門院右京大夫集より 3.なにを話すのやら 釈文:「なにごとを まづかたるらむ 彦星の 天の河原に 岩枕して」 選字は「那二古と越ま徒可留ら无彦星の 天乃河原耳い盤満久ら志て」 歌意は「なにを初めに語るのだろうか。一年ぶりに織女に会った彦星が […]
2023-07-19 / 最終更新日時 : 2023-07-19 タオ 思慕の情 七夕の笹に五色の糸をかけて(2)建礼門院右京大夫集より 2.涙で濡れた袖では 釈文:「いとふらむ 心もしらず たなばたに 涙の袖を 人なみにかす」 選字は「以度布らむ心もし羅春多奈八堂 耳涙農處弖越飛とな見二可数」 鑑賞:「いとふらむ」は織女にとっては年に一度の大切な逢瀬であ […]
2023-07-17 / 最終更新日時 : 2023-07-17 タオ 思慕の情 天の河にかささぎが翼を並べて(5)建礼門院右京大夫集から 5.七夕つめも 釈文:「あはれとや 七夕つめも 思ふらむ 逢ふ瀬もまたぬ 身の契りをば」 選字は「阿盤れとや七夕つ免もおも布ら无 逢う瀬毛ま多努身能遅支利を八」 歌意は「七夕つめ(織女)もあわれと思ってくれるだろうか。も […]
2023-07-16 / 最終更新日時 : 2023-07-16 タオ 思慕の情 天の河にかささぎが翼を並べて(4)建礼門院右京大夫集から 4.天の河のかささぎが 釈文:「彦星の あひみるけふは なにゆゑに 鳥のわたらぬ 水むすぶらむ」 選字は「彦星の阿日見流介布盤奈爾遊 衛耳鳥能わ多らぬ水无春ふら無」 鑑賞:「鳥」はかささぎ。七夕伝説ではかささぎが翼を並べ […]
2023-07-15 / 最終更新日時 : 2023-07-14 タオ 思慕の情 天の河にかささぎが翼を並べて(3)建礼門院右京大夫集から 3.夕暮れを待ち急いで 釈文:「いくたびか ゆきかへるらむ 七夕の 暮れいそぐまの 心づかひは」 選字は「以久堂避可遊支かへる羅無七夕の 暮れい曽供万の心徒可日盤」 鑑賞:「暮れいそぐ」夕暮れになるのを待ち急いでいること […]