2024-02-04 / 最終更新日時 : 2024-02-05 タオ 感性豊かな才知 思ひがけない月夜の逢瀬(10)和泉式部日記を書いて 10.明るい月夜に 釈文:「これも、心づかひせられて、ものなどきこゆるほどに、月さし出でぬ。いとあかし。」 選字は「これ裳心つ可非せら連傳もの奈と記こ遊る ほと耳月散し出てぬい登阿閑志」 鑑賞:女が皇室の宮様をお迎えする […]
2024-02-03 / 最終更新日時 : 2024-02-05 タオ 感性豊かな才知 思ひがけない月夜の逢瀬(9)和泉式部日記を書いて 9.形式的にお話して 釈文:「ものばかりきこえん、と思ひて、西の妻戸にわら座差し出でて、いれたてまつるに、世の人の言へばにやあらん、なべての御様にはあらず、なまめかし。」 選字は「も能者可利幾こ 盈无と思比て西の妻戸二王 […]
2024-02-02 / 最終更新日時 : 2024-02-05 タオ 感性豊かな才知 思ひがけない月夜の逢瀬(8)和泉式部日記を書いて 8.都合が悪いと 釈文:「女、いと便なき心地すれど、なし、ときこえさすべきにもあらず、ひるも御返りきこえさせつれば、ありながらかえしたてまつらんも、なさけなかるべし」 選字は「女以登 便奈支心地寸連と奈し登き故えさ寸 へ […]
2024-02-01 / 最終更新日時 : 2024-02-01 タオ 感性豊かな才知 思ひがけない月夜の逢瀬(7)和泉式部日記を書いて 7.粗末な牛車で 釈文:「(とのた)まはすれば、さなめり、と思ひてさぶらふ。あやしき御車にておはしまいて、『かくなん』と言はせ給へれば」 選字は「万は春連八沙奈ヽ免里と於母日弖さ婦ら ふ阿やし支御車爾お盤るまい天 可具難 […]
2024-01-31 / 最終更新日時 : 2024-01-31 タオ 感性豊かな才知 思ひがけない月夜の逢瀬(6)和泉式部日記を書いて 6.右近の尉 釈文:「参らする右近の尉なる人を召して、『しのびて、ものへ行かん』とのた(まはすれば)」 選字は「満井ら寸る右近のしよう奈流人を 免志弖し能飛て裳の遍行可无と農」 鑑賞:「右近の尉」は右近衛府の三等官のこと […]
2024-01-30 / 最終更新日時 : 2024-01-31 タオ 感性豊かな才知 思ひがけない月夜の逢瀬(5)和泉式部日記を書いて 5.人目をしのんで 釈文:「思ひかけぬほどに、しのびてとおぼして、ひるより御心まうけして、日ごろも御文とりつぎて」 選字は「思非可希ぬほと耳志乃比てとお本して ひるよ利御心まう遣し傳日ころ毛御文と梨川支て」 大意は「思い […]
2024-01-29 / 最終更新日時 : 2024-01-31 タオ 感性豊かな才知 思ひがけない月夜の逢瀬(4)和泉式部日記を書いて 4.おひたる蘆 釈文:「『おひたるあしにて、かひなくや』ときこえつ。」 選字は「お比多流あし爾傳可飛な久やと支こ江つ」 鑑賞:「おひたるあし」は古今集 山部赤人の「何事もいはれざりけり身のうきは生ひたる蘆のねのみなかれて […]
2024-01-28 / 最終更新日時 : 2024-01-28 タオ 感性豊かな才知 思ひがけない月夜の逢瀬(3)和泉式部日記を書いて 3.私の憂うつさは 釈文:「なぐさむと聞けば かたらまほしけれど身の憂きことぞ 言ふかひもなき」 選字は「難久さむと支希八可多羅まほし介連と 身能有き故と處以布賀日も奈支」 歌意は「このどうしようもない心も慰められると伺 […]
2024-01-27 / 最終更新日時 : 2024-01-27 タオ 感性豊かな才知 思ひがけない月夜の逢瀬(2)和泉式部日記を書いて 2.何かお慰めできるなら 釈文:「あはれなる御物語りきこえさせに、暮れにはいかがとのたまはせたれば」 選字は「あは連奈流御物語り支こ江さ勢耳暮れ 爾盤い可ヽと能堂ま波せ多連八」 鑑賞:「あはれ」心の中で続くしみじみとした […]
2024-01-26 / 最終更新日時 : 2024-01-26 タオ 感性豊かな才知 思いがけない月夜の逢瀬(1)和泉式部日記を書いて 1.心こまやかな 釈文:「また、御文あり。ことばなどすこしこまやかにて、『かたらはば なぐさむこともありやせん 言ふかひなくは思はざらなん』」 選字は「ま多御文あ里こ登者那と寸故しこ万や可爾て か多羅は者奈倶さ无こと裳阿 […]