2024-07-10 / 最終更新日時 : 2024-07-10 タオ 感性豊かな才知 松山に波高しとは(5)和泉式部日記から 5.人の空ごとを 釈文:「あやしかりけることかな、人の空ごとを聞こえたりけるにや、と思ひて、『君をこそ末の松とは聞き渡れ ひとしなみにはたれか越ゆべき』ときこえつ。」 選字は「あやし可梨介流こと哉 人農空こと越きこ盈多里 […]
2024-07-09 / 最終更新日時 : 2024-07-10 タオ 感性豊かな才知 松山に波高しとは(4)和泉式部日記から 4.あなたが他の人に心を 釈文:「松山に波高しとは見てしかど けふのながめはただならぬかな」とあり。雨降るほどなり。」 選字は「『松や万耳波多可志とは見てしかと 希婦の奈閑免者堂ヽ那らぬ可奈』と阿里雨降る本と難利」 鑑賞 […]
2024-07-08 / 最終更新日時 : 2024-07-08 タオ 感性豊かな才知 松山の波高しとは(3)和泉式部日記から 3.昨夜は 釈文:「『昨夜は参り来たりとは聞き給ひけんや、それもえ知り給はざりしにや。それもえ知り給はざりしにや、と思ふにこそ、いといみじけれ』とて」 選字は「昨夜者ま井利来多梨と 者聞支給日希无や曽れ裳盈し利多万はさ […]
2024-07-07 / 最終更新日時 : 2024-07-08 タオ 感性豊かな才知 松山の波高しとは(2)和泉式部日記から 2.受け入れ難いことだったが 釈文:「むつかしけれど、さすがにたえはてんとは思さざりければ、御文つかはす。」 選字は「む徒可 し希れとさ須可耳多え八亭無登者おほ 佐ヽ里介連八御文つ可は寸」 鑑賞:「むつかしけれど」不愉快 […]
2024-07-06 / 最終更新日時 : 2024-07-06 タオ 感性豊かな才知 松山の波高しとは(1)和泉式部日記から 1.またの夜 釈文:「またの夜、おはしましたりけるも、こなたには聞かず。人々方々にすむ所なりければ、そなたに来たりける人の車を、車侍り、人のきたりけるにこそ、とおぼしめす。」 選字は「万多乃夜お盤しま志多梨希流毛こ奈 た […]
2024-07-05 / 最終更新日時 : 2024-07-05 タオ 感性豊かな才知 鳥の羽に文をつけて(7)和泉式部日記より 7.あの晩のように 釈文:「ひと夜見し月ぞと思へばながむれど 心もゆかず目は空にして」ときこえて、なほひとりながめ居たるほどに、はかなくて明けぬ。」 選字は「一夜見し月楚と思遍八奈可無れと心も 遊可須免者曽羅耳志傳 と支 […]
2024-07-04 / 最終更新日時 : 2024-07-04 タオ 感性豊かな才知 鳥の羽に文をつけて(6)和泉式部日記より 6.いつもよりも 釈文:「例よりもをかしきうちに、宮にて月のあかかりしに人や見けんと思ひ出でらるるほどなりければ、御返し」 選字は「例よ利も越可し支う地二宮に天月の阿可ヽ里志 爾人や見希無と思ひ出てら流ヽ本と那り介連八御 […]
2024-07-03 / 最終更新日時 : 2024-07-03 タオ 感性豊かな才知 鳥の羽に文をつけて(5)和泉式部日記より 5.私のように先夜のことを 釈文:「わがごとく思ひは出づや山のはの 月にかけつつ嘆く心を」 選字は「王かこ度九お裳日は出つや山の者能 月耳可遣徒ヽ奈希久心を」 鑑賞:「を」は間投助詞。「月」「山の端」「出づ」の響き合いが […]
2024-07-02 / 最終更新日時 : 2024-07-03 タオ 感性豊かな才知 鳥の羽に文をつけて(4)和泉式部日記より 4.月をながめて 釈文:「二三日ばかりありて、月のいみじうあかき夜、端に居て見るほどに、『いかにぞ、月は見給ふや』とて」 選字は「二三日は可里あり傳月のいみしう阿か支夜 者しにゐて見流本と爾い可に所月者見多 まふやとて」 […]
2024-07-01 / 最終更新日時 : 2024-07-01 タオ 感性豊かな才知 鳥の羽に文をつけて(3)和泉式部日記より 3.鳥の声を聞くつらさは 釈文:「御返し 『いかにとはわれこそ思へ朝な朝な なき聞かせつる鳥のつらさは」と思ひたまふるも、にくからぬにや』とあり。 選字は「御返し 以可耳登者われこ所思へ朝なあ佐奈 難支聞可せ徒る鳥の川羅 […]