2022-05-25 / 最終更新日時 : 2022-05-23 タオ 思慕の情 夢の中で夢を見ているような(3)建礼門院右京大夫集から 3.情けを知る人は誰も 「さすが心あるかぎり、このあはれをいひ思はぬ人はなけれど、かつ見る 人々も、わが心の友はたれかはあらむとおぼえしかば」 選字は、「さ須可こヽ路あるか支里こ能阿者連 をい飛於も者ぬ人者奈希れ […]
2022-05-24 / 最終更新日時 : 2022-05-23 タオ 思慕の情 夢の中で夢を見ているような(2)建礼門院右京大夫集から 2.信じられない出来事が 「といひしことの、げにさることと聞きしも、なにとかいはれむ、 涙のほかは、言の葉もなかりしを、つひに秋の初めつかたの、 夢のうちの夢を聞きし心ち、なににかはたとへむ。」 選字は、「といひ志 […]
2022-05-23 / 最終更新日時 : 2022-05-23 タオ 思慕の情 夢の中で夢を見ているような(1)建礼門院右京大夫集から 1.もう生きているとは 資盛の言葉は切実さを増します。「よろづ、ただ今より身をかへたる身と思ひなりぬるを、なほともすれば もとの心になりぬべきなむ、いとくちをしき」 選字は、「よ路つ多ヽ今余り身越可倍多る みと思 […]
2022-05-22 / 最終更新日時 : 2022-05-20 タオ 思慕の情 あなたへ手紙を差し上げなくても(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.西海へ落ちても 「いづくの浦よりもせじと思ひとりたるを、『なほざりにて聞えぬ』など なおほしそ」 選字は、「い徒久の浦よ利 も勢しと思ひと里たるをなほさ 梨爾て聞えぬなと難お本し處」 意味は、どこの海 […]
2022-05-21 / 最終更新日時 : 2022-05-20 タオ 思慕の情 あなたへ手紙を差し上げなくても(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.自分でも自信がないから なおも資盛が話を続けます。 「心弱さもいかなるべしとも身ながらおぼえぬば、なにごとも思ひ捨てて、 人のもとへ、『さても』などいひて文やることなども」 選字は、「心よわさ 毛い可南流遍 […]
2022-05-20 / 最終更新日時 : 2022-05-19 タオ 思慕の情 あなたへ手紙を差し上げなくても(2)建礼門院右京大夫集を書いて 2.そのわけは 資盛は固く決心したその訳を述べます。「そのゆゑは、物をあはれとも、何のなごり、その人のことなど思ひたちなば、 思ふ限りも及ぶまじ。」 選字は、「處の遊衛者物をあ 者れとも何農奈故利曽の人のこ […]
2022-05-19 / 最終更新日時 : 2022-05-19 タオ 思慕の情 あなたへ手紙を差し上げなくても(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.心の準備をして 資盛の話は続きます。「また、もし命たとひ今しばしなどありとも、すべて今は、心を昔の身とは 思はじと思ひしたためてなむある。」 選字は、「ま多もし命多と悲いま志者し奈 登あ利と裳須へ今は心を昔の […]
2022-05-18 / 最終更新日時 : 2022-05-16 タオ 思慕の情 平資盛が遺した後世への思い(2)建礼門院右京大夫集より 2.あなたは不憫に思ってくれるだろうか さらに資盛の言葉は続きます。「『さらば、さすがに露ばかりのあはれはかけてむや。たとひ何とも思はずとも、 かやうに聞えなれても、とし月といふばかりになりぬるなさけに、道の光もか なら […]
2022-05-17 / 最終更新日時 : 2022-05-16 タオ 思慕の情 平資盛が遺した後世への思い(1)建礼門院右京大夫集より 1.何かと遠慮がちに 人目を気にしながら遠慮がちに逢瀬を重ねる二人は、「おのづからとかくためらひぞ、物いひなどせしをりをりも、ただおほかたの ことぐさも、『かかる世の騒ぎになりぬれば、はかなき数にならむことは、 疑ひなき […]
2022-05-16 / 最終更新日時 : 2022-05-15 タオ 思慕の情 資盛は蔵人頭に任ぜられたものの(2)建礼門院右京大夫集から 2.お会いすることも憚られ 「あたりなりし人も、『あいなきことなり』などいふこともありて、 さらにまたありしよりけに忍びなどして」 選字は、「阿多利那里し人裳あい奈きこ 度な利奈登い布こと毛阿り天さら […]