2023-07-20 / 最終更新日時 : 2023-07-20 タオ 思慕の情 七夕の笹に五色の糸をかけて(3)建礼門院右京大夫集より 3.なにを話すのやら 釈文:「なにごとを まづかたるらむ 彦星の 天の河原に 岩枕して」 選字は「那二古と越ま徒可留ら无彦星の 天乃河原耳い盤満久ら志て」 歌意は「なにを初めに語るのだろうか。一年ぶりに織女に会った彦星が […]
2023-07-19 / 最終更新日時 : 2023-07-19 タオ 思慕の情 七夕の笹に五色の糸をかけて(2)建礼門院右京大夫集より 2.涙で濡れた袖では 釈文:「いとふらむ 心もしらず たなばたに 涙の袖を 人なみにかす」 選字は「以度布らむ心もし羅春多奈八堂 耳涙農處弖越飛とな見二可数」 鑑賞:「いとふらむ」は織女にとっては年に一度の大切な逢瀬であ […]
2023-07-17 / 最終更新日時 : 2023-07-17 タオ 思慕の情 天の河にかささぎが翼を並べて(5)建礼門院右京大夫集から 5.七夕つめも 釈文:「あはれとや 七夕つめも 思ふらむ 逢ふ瀬もまたぬ 身の契りをば」 選字は「阿盤れとや七夕つ免もおも布ら无 逢う瀬毛ま多努身能遅支利を八」 歌意は「七夕つめ(織女)もあわれと思ってくれるだろうか。も […]
2023-07-16 / 最終更新日時 : 2023-07-16 タオ 思慕の情 天の河にかささぎが翼を並べて(4)建礼門院右京大夫集から 4.天の河のかささぎが 釈文:「彦星の あひみるけふは なにゆゑに 鳥のわたらぬ 水むすぶらむ」 選字は「彦星の阿日見流介布盤奈爾遊 衛耳鳥能わ多らぬ水无春ふら無」 鑑賞:「鳥」はかささぎ。七夕伝説ではかささぎが翼を並べ […]
2023-07-15 / 最終更新日時 : 2023-07-14 タオ 思慕の情 天の河にかささぎが翼を並べて(3)建礼門院右京大夫集から 3.夕暮れを待ち急いで 釈文:「いくたびか ゆきかへるらむ 七夕の 暮れいそぐまの 心づかひは」 選字は「以久堂避可遊支かへる羅無七夕の 暮れい曽供万の心徒可日盤」 鑑賞:「暮れいそぐ」夕暮れになるのを待ち急いでいること […]
2023-07-14 / 最終更新日時 : 2023-07-14 タオ 思慕の情 天の河にかささぎが翼を並べて(2)建礼門院右京大夫集から 2.岩の枕は 釈文:「七夕の 岩の枕は こよひこそ 涙かからぬ 絶え間なるらめ」 選字は「七夕のい盤能枕者こよ飛故曽奈三多 閑ヽ羅ぬ多え満奈るら免」 鑑賞:「岩の枕」天の河原の岩の上でひそかに逢うことをいう。底本『九州大 […]
2023-07-13 / 最終更新日時 : 2023-07-13 タオ 思慕の情 天の河にかささぎが翼を並べて(1)建礼門院右京大夫集から 1.あわれと思って 釈文:「あはれとや 思ひもすると 七夕に 身のなげきをも 愁へつるかな」 選字は「あ盤れとや思ひも春流と七夕尓み農 那希支遠毛愁へ徒る可奈」 歌意は「私の身の上をあわれと思ってくれるかと、織女星に私の […]
2023-07-12 / 最終更新日時 : 2023-07-12 タオ 思慕の情 彦星と織女が出逢ふ・六首〜十二首を書いて(7)建礼門院右京大夫集より 7.次の逢瀬まで 釈文:「年をまたぬ 袖だにぬれし しののめに 思ひこそやれ天の羽衣」 選字は「度志をまたぬ袖多耳努れ志ヽ農の免二 於も日こ楚や連天の羽衣」 歌意は「一年を経ないでも逢うことができた私でさえ、別れに東の空 […]
2023-07-11 / 最終更新日時 : 2023-07-11 タオ 思慕の情 彦星と織女が出逢ふ・六首〜十二首を書いて(6)建礼門院右京大夫集より 6.彦星であれば 釈文:「彦星の 行合の空を ながめても 待つこともなき われぞかなしき」 選字は「彦星の行合乃空を那可免て裳待つ 許と毛奈記王れ處可難し支」 鑑賞:彦星を待つ織女は、一年経てばまた逢うことができるけれど […]
2023-07-10 / 最終更新日時 : 2023-07-10 タオ 思慕の情 彦星と織女が出逢ふ・六首〜十二首を書いて(5)建礼門院右京大夫集より 5.織女に衣をお貸ししよう 釈文:「人かずに けふはかさまし からごろも 涙にくちぬ 袂なりせば」 選字は「飛登可須耳介婦者可佐万志からこ 楼も奈美多二供ちぬ多毛度な里せ八」 鑑賞:「人かず」一人前の人として数えられるこ […]