2023-06-23 / 最終更新日時 : 2023-06-23 タオ 思慕の情 ほととぎすの初音を聞きながら(5)建礼門院右京大夫集より 5.母と死に別れて 釈文:「別れにし 年月日には あふことも こればかりやと 思ふかなしさ」 選字は「わ可連爾し年月日に盤あ布こと毛 許れ者駕利やと思布可難志さ」 鑑賞:母を失い、資盛も亡き後、悲しみにくれて […]
2023-06-22 / 最終更新日時 : 2023-06-22 タオ 思慕の情 ほととぎすの初音を聞きながら(4)建礼門院右京大夫集より 4.五月二日は母の 釈文:「五月二日は、昔の母の忌日なり。心ちなやましかりしかど、手など洗ひて、念仏申し、経よむ法師呼びて、経よませて聴聞するにも、また来む年のいとなみは、えせぬこともやと思ふにも、さすがあはれにて、そで […]
2023-06-21 / 最終更新日時 : 2023-06-21 タオ 思慕の情 ほととぎすの初音を聞きながら(3)建礼門院右京大夫集より 3.ほととぎすの鳴く音だけは 釈文:「あらずなる 憂き世のはてに ほととぎす いかでなく音の かはらざるらむ」 選字は「あ羅春奈流うき世の者傳二本とヽ 支須い可弖奈九音能可者ら佐る覧」 現代語にすると、「何もかも、 […]
2023-06-20 / 最終更新日時 : 2023-06-21 タオ 思慕の情 ほととぎすの初音を聞きながら(2)建礼門院右京大夫集より 2.時鳥は 釈文:「明けがたに 初音ききつる ほととぎす 死出の山路のことをとはばや」 選字は、「明け可多耳初音支ヽ徒る本とヽ記 寸し傳乃やま遅のこと越とハヽや」 鑑賞:「ほととぎす」は冥土から来るという言 […]
2023-06-19 / 最終更新日時 : 2023-06-19 タオ 思慕の情 ほととぎすの初音を聞きながら(1)建礼門院右京大夫集より 1.夜がすっかり 資盛を亡くし、生きる張り合いを失い何かにつけて思い出すのは愛しい人の面影、そんな中の四月。 釈文「四月廿三日、明けはなるるほど、雨すこし降りたるに、東のかたの空にほととぎすの初音鳴きわたる、めづらしくも […]
2023-06-18 / 最終更新日時 : 2023-06-18 タオ 中国書画と禅 行草書巻・その二(3)董其昌を臨書する 3.香象河を 釈文:「香象度河。若取於相。 壁観婆羅。」 書き下し文は「香象河を度る。相を取るが若し。 壁観の婆羅。」 鑑賞:漢字の字形を四角にせずにさまざまな工夫が見られる箇所である。「象」は頭部を大 […]
2023-06-17 / 最終更新日時 : 2023-06-17 タオ 中国書画と禅 行草書巻・その二(2)董其昌を臨書する 2.刹那とは 釈文:「刹那即証。措思 成魔。金鶏報暁。」 書き下し文は「刹那(せつな)にして即ち証す、思を措(お)きて魔 を成(じょう)ず。金鶏暁を報じ」 鑑賞:「刹那」は仏教における時間単位。サンスク […]
2023-06-16 / 最終更新日時 : 2023-06-17 タオ 中国書画と禅 行草書巻・その二(1)董其昌を臨書する 1.初祖賛 釈文:「其二 龍水像 初祖賛 廓然無聖。關捩無 多。」 書き下し文は「龍水像 初祖賛 廓然(かくぜん)として聖無し、 關捩(かんれい)に多無し。」 鑑賞:「關捩」関捩 […]
2023-06-15 / 最終更新日時 : 2023-06-15 タオ 中国書画と禅 行草書巻・その一(3)董其昌を臨書する 3.ことごと無礙なり 釈文:「攝入鉢盂。事々無礙。」 書き下し文は「攝(と)りて鉢盂に入れれば、事々 無礙なり。」 鑑賞:「攝」の省略体が常用漢字の「摂」である。手偏はがっし りとおおらか、旁はその傍に沿って収まりが […]