2024-03-05 / 最終更新日時 : 2024-03-06 タオ 感性豊かな才知 つごもりの日、しのび音のほととぎす(8)和泉式部日記より 8.夜だからといって 釈文:「よとともに物思ふ人はよるとても うちとけてめのあふ時もなし」 選字は「夜登ヽ毛耳物思布人盤よ流とても 有千と幾傳め乃阿ふとき裳奈し」 鑑賞:掛詞が「よ」に「世」と「夜」、「よる」に「夜」と「 […]
2024-03-04 / 最終更新日時 : 2024-03-04 タオ 感性豊かな才知 つごもりの日、しのび音のほととぎす(7)和泉式部日記より 7.あさましく 釈文:「あさましくとあり。さぞあさましきやうにおぼしつらん、といとほしくて」 選字は「愛沙まし九あ利散曽阿さ万志幾やう にお本事徒ら無といとほ志久天」 鑑賞:「あさましく」あきれてしまうの意。「いとほし」 […]
2024-03-03 / 最終更新日時 : 2024-03-04 タオ 感性豊かな才知 つごもりの日、しのび音のほととぎす(6)和泉式部日記より 6.せっかくお会いしたのに 釈文:「いさやまだかかるみちをば知らぬかな あひてもあはであかすものとは」 選字は「以佐やま多可ヽ流み遅越者し羅ぬ可奈 阿日弖裳あはて明可春も能登八」 鑑賞:「いさや」は「いさ」に間投助詞「や […]
2024-03-02 / 最終更新日時 : 2024-03-02 タオ 感性豊かな才知 つごもりの日、しのび音のほととぎす(5)和泉式部日記より 5.御返事もせずに 釈文:「ことにものなどもきこえで、仏にことづけたてまつりて、明かしつ。つとめて、『めづらかにて、明かしつる』など、のたまはせて」 選字は「こ度爾毛 能奈とも支許え弖仏耳こ登つ介多 傳まつ里て明可し徒ヽ […]
2024-03-01 / 最終更新日時 : 2024-03-02 タオ 感性豊かな才知 つごもりの日、しのび音のほととぎす(4)和泉式部日記より 4.女はお寺へ 釈文:「とて、二三日ありて、しのびてわたらせ給へり。女は、ものへ参らんとて精進したるうちに、いと間遠なるも、心ざしなきなめり、と思へば」 選字は「とて二三日阿利弖志能飛てわ多羅せ多ま 遍り女者裳乃へ万非ら […]
2024-02-28 / 最終更新日時 : 2024-02-28 タオ 感性豊かな才知 つごもりの日、しのび音のほととぎす(3)和泉式部日記より 3.五月の始まりに 釈文:「しのび音は苦しきものをほととぎす 木高き声をけふよりは聞け」 書き下し文は「し能飛年者九流志支ものを本とヽ記寸 木多可幾こ衛乎希ふよ理者支遣」 歌意は「声をひそめて鳴くことはほととぎすにとって […]
2024-02-27 / 最終更新日時 : 2024-02-27 タオ 感性豊かな才知 つごもりの日、しのび音のほととぎす(2)和泉式部日記より 2.お目にかかることができずに 釈文:「ときこえさせたれど、人々あまたさぶらひけるほどにて、え御覧ぜさせず。つとめて持て参りたれば、見給ひて」 選字は「と支許えさ勢多連登人々あ万堂佐不ら 比介流本と耳て江御覧せ沙世数つと […]
2024-02-26 / 最終更新日時 : 2024-02-27 タオ 感性豊かな才知 つごもりの日、しのび音のほととぎす(1)和泉式部日記より 1.ほととぎすは四月に 釈文:「つごもりの日、女、 ほととぎす世にかくれたるしのび音を いつかは聞かんけふもすぎなば」 書き下し文は「徒こ裳里能日女 本度ヽ支須世耳可九連多流志の飛年遠 い徒可盤き閑无希ふも春支難者」 […]
2024-02-25 / 最終更新日時 : 2024-02-25 タオ 古筆の美しさ 『張季明帖』を臨書して(4)米芾行書三帖から 4.その次は 釈文:「其 次賀八帖 餘非合書」 書き下し文は「其の次は賀八帖 餘は合書に非ざるなり。」 鑑賞:「其」左の空間への働きかけは終画に向けて下部を広げて、「次」を包むようにする。「賀」は逆に上部を大きくして力強 […]
2024-02-24 / 最終更新日時 : 2024-02-25 タオ 古筆の美しさ 『張季明帖』を臨書して(3)米芾行書三帖から 3.長史が第一 釈文:「長史世 間第一帖也」 書き下し文は「長史が世間の第一帖なり」 鑑賞:ここは米芾の特徴である右上がりの文字が連なる。「長」と「史」は同じく右に傾いているが、向きの変化で動きを出す。「世」の横画は思い […]