和泉式部日記を書く(七十八)-石山にこもり-(2)

2.関こえて
釈文:「関こえて 今日ぞとふとや 人は知る おもひたえせぬ こころづかひを」

選字は「関こ盈天希ふ曽登不とや人者し流 お裳比多え勢ぬ許こ露つ可飛越」

鑑賞:「関」山城と近江の国境の逢坂の関。男女の逢瀬をかけることがある。

歌意は「わざわざ逢坂の関を越えて、どうしてあなたを訪ねてきたかお分かりでしょうか。あなたを思う気持ちは絶えることがないことをお示ししているのです。」

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社