和泉式部日記を書く(七十四)-二月ばかり-(2)

2.あとをだに
釈文:「あとをだに 草のはつかに 見てしがな むすぶばかりの ほどならずとも」

選字は「阿と越多耳久佐農盤つ可に見て志可那 牟数布者か里の保と奈羅春と毛」

鑑賞:「はつかに」の「は」に「葉」をかける。これは「草」とともに「結ぶ」の縁語。

歌意は「せめて筆跡だけでも見せていただけないものでしょうか。特に契りを結ぶということではないけれど。」

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社