和泉式部日記を書く-我不愛身命-(1)

1.いかばかり
釈文:「いかばかり ふかきうみとか なりぬらん 塵の水だに山とつもれば」

選字は「移可者かり不閑支う美と可那里ぬら無 塵の三徒多耳や万登都も連盤」

鑑賞:「我不愛身命」『法華経』の訓読「われみいのちをばをしまず」を歌の初字にすえた連作中の一首。

「うみ」に「海」と「憂み」をかける。
歌意は「どれほど深い海になるだろうか。ほとんど思うにまかせない。塵ほどのわずかな水も山のように積もれば。」

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社